真夏のドライブに欠かせないカーエアコン。車内が涼しくなると、暑さによる身体への負担もなくなったように感じ、熱中症のリスクも低下すると思いがちですが、実はそうとも限りません。JAFのユーザーテストでは、エアコンを作動させた車内でも、意外なほど多くの水分が失われるという結果が出ています。
エアコンを使っていても注意したい「車内熱中症」の危険性と、炎天下で高温になった車内を効率よく冷やす方法をご紹介します。
文:yuko/アイキャッチ画像:Adobe Stock_Aka/写真:Adobe Stock、写真AC、JAF
【画像ギャラリー】あー…熱い!! 車内熱中症の恐怖と車内をすぐ涼しくする方法(6枚)画像ギャラリー車内温度25度でも、エアコンを切るとわずか10分で熱中症リスクは「危険」に
真夏の炎天下に駐車したクルマに乗り込むと、むっとする熱気に驚かされます。JAFが実施したユーザーテストでは、気温34度の日なたに駐車した車両は、わずか5分で車内温度が38 度に達し、最終的には53度にまで達しています。
このユーザーテストでは熱中症の危険度についても検証されており、エアコンを停止からわずか10分でWBGT(熱中症指数)が「危険」レベルに達しました。
WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)とは、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、気温だけでなく、湿度や日射・輻射など周辺の熱環境を考慮した指標。国際的に規格化されており、日本でもJIS規格が定められています。
日常生活における熱中症予防の指針では、WBGTが25以上28未満で「警戒」、28以上31未満で「厳重警戒」、31以上で「危険」とされています。JAFのテストでは、日なたに駐車した車両でエアコンを停止するとWBGTが急激に上昇し、わずか10分後には31に達して「危険」となりました。
炎天下の車内ではエアコンが生命線となります。しかし、エンジン車ではオーバーヒートや燃料切れなどによって停止すれば、エアコンは使えなくなります。HEVやBEVでも、バッテリー残量の低下などによってエアコン停止するリスクはゼロではありません。真夏はたとえ短時間であっても、人やペットを車内に残したままクルマを離れないことが大切です。

エアコンがついていても、水分補給には注意が必要
エアコンを適切に使用していれば熱中症のリスクはある程度抑えられますが、車内の空気が涼しくても、窓から強い日差しを受け続ければ身体は熱の影響を受けます。また、日差しによって熱せられたダッシュボードやドアトリムなど、内装から受ける輻射熱にも注意が必要です。屋外活動の直後に乗車した場合、時間差で熱中症の症状が出るケースも考えられます。
もっとも気を付けたいのは、水分補給です。JAFが2026年に実施したユーザーテストでは、エアコンを作動させた車内で50分間過ごしたところ、助手席の人は335g、3列目では473gもの水分が失われました。
エアコンを使用している車内は乾燥しやすいうえ、クルマでの移動中はトイレの回数を減らそうと水分摂取を控えてしまうこともあります。とくにドライバーは運転に集中することで、水分補給を後回しにしがちです。喉の渇きを感じていなくても、こまめに水分を摂ることを意識したいところです。
めまいや頭痛、吐き気、倦怠感など、熱中症が疑われる症状がある場合は運転を始めず、運転中に異変を感じた場合も、安全な場所へクルマを止めてください。涼しい場所へ移動して身体を冷やし、水分を補給するなど、体調の回復を優先することが重要です。








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