世界的に見ても稀少な水平対向6気筒エンジン! 高級スポーツカーの代名詞とも言えるこの至高のパワーユニットを、かつて日本の名門メーカーが自社の看板モデルに惜しげもなく搭載していた!! 排気量を拡大した怪物モデルから奇跡のMT仕様まで、車好きを唸らせる激レアな系譜とシルクのように滑らかなフィーリングの真価に迫る!
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部、スバル
【画像ギャラリー】大排気量ボクサー6とかいうロマンの塊レガシィアウトバックの内外装イッキ見! なつかしのアルシオーネやランカスターもあるぞ!(13枚)画像ギャラリー100万円前後から狙えるフラットシックス
”フラットシックス”と聞くと、多くの人はポルシェに搭載されているエンジンを思い浮かべることだろう。しかし、ポルシェ以外にもフラットシックスを搭載したモデルが身近に存在していた。それがスバル レガシィシリーズである。
スバルのフラットシックスとして初めて世に出たのは、初代アルシオーネが1987年7月にマイナーチェンジを実施したタイミングで追加された「2.7VX」で、1991年9月に登場した後継モデルのアルシオーネSVXにも3.3Lのフラットシックスが搭載されていた。
しかしアルシオーネSVXは1996年に終売となり、次にフラットシックスが搭載されたのは、2000年5月のことで、その車種はレガシィ ランカスターの3Lモデルだった。
このEZ30型と呼ばれるフラットシックスは、2002年にレガシィB4とツーリングワゴンにも搭載され、その次のBP/BL型では初めて6速MTと組み合わされたが、わずか2年半あまりでMTモデルは姿を消しており、このフラットシックス×6速MTという希少な組み合わせは未だに中古車市場で高値安定となっている。
そして次の世代となるBM/BR系では、B4やツーリングワゴンからはフラットシックスの設定が消滅し(日本仕様)、アウトバックにのみ搭載されることになった。この時に排気量が拡大され、なんと3.6Lとなったのだ。
日本離れしてる!? だが、それがいい!!
3.6Lという中途半端な排気量は明らかに日本向けではないことを思わせるが、3.6Lのフラットシックスとなればまさにポルシェと言っても過言ではないスペックで、ロマンしか感じない仕様と言えるだろう。
なお、この次の世代にも海外仕様には3.6Lフラットシックスは搭載されていたが、日本ではBR系アウトバックにのみ搭載されている。
ちなみにこのEZ36型と呼ばれる3.6Lフラットシックスは、最高出力260ps、最大トルク34.2kg・mと正直、スペック的にはとびきり高性能というワケではないが、完全バランスのフラットシックスらしく音や振動が限りなく少なく、スルスルと滑らかに加速していくフィーリングが楽しめる。
ポルシェの荒々しさも感じさせるフラットシックスとは異なるキャラクターとも言えるが、中古車ではまだまだ100万円前後で狙うことができる個体もあるので、今のうちに一度楽しんでおくのもアリなのではないだろうか。新車時に売れた台数はかなり少ないと思われるので、今がラストチャンスかもしれない。
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