使うたびにイライラ!? おじさん世代にはツラすぎる最新装備5選

IT機器が苦手な人には向いていない 「スマホ連携ナビ」

便利なはずが逆にストレス!? おじさん世代には使いこなしにくい最新装備5選
写真はヤリスのディスプレイオーディオにApple CarPlayを表示したもの。地図や音楽、通話などを車載画面で利用できて便利だが、スマホに不慣れな世代には接続や操作がわかりづらいこともある

 これまでの据え置き型専用カーナビに代わり、ここ最近の新車では主流となりつつある装備が「ディスプレイオーディオ」だ。

 そのほとんどが本体内に地図データを持たず、「Apple CarPlay」や「Android Auto」を活用し、スマートフォンのアプリと連携してナビ画面を車載モニターに映し出すのがその仕組み。

 地図データが常に最新の状態であるのに加え、専用ナビでは有料となる地図の更新に費用がかからないことが大きなメリットだ。

 いっぽうで、これを使いこなすにはスマホやアプリの設定を行う必要があるため、こうしたIT機器が苦手という人や、そもそもスマホを持っていないという人には向いていない。

 また、通信環境によっては、トンネル内や山間部などで地図の読み込みが遅れたり、ルートの再検索ができなくなったりすることもある。

 さらにクルマに乗り込むたびにBluetoothの接続に時間がかかったり、USBケーブルの規格が合わずに認識されないなど、IT機器ならではのトラブルが発生する可能性もある。

 加えて、アプリや地域によっては、据え置き型のナビに比べて交差点拡大図や車線案内が簡素で、わかりにくく感じることもある。

 それぞれのメリット、デメリットを理解することが必要だが、ベテランの中には、使い慣れていることから、あえて従来型の専用機を選ぶというドライバーもいるのではないだろうか。

自分で停めたほうが早い!? 「自動駐車(パーキングアシスト)システム」

便利なはずが逆にストレス!? おじさん世代には使いこなしにくい最新装備5選
インサイトに搭載された「Hondaパーキングパイロット」の作動イメージ。便利な反面、使用前の設定の手間や駐車自体に時間がかかり、自分で停めたほうが早いと感じることも……

 カメラや超音波センサーなどを駆使し、ステアリングやアクセル、ブレーキの操作をクルマが支援してくれる「自動駐車システム」。

 クルマの技術の進歩をわかりやすく体感できる先進機能であり、バック駐車や縦列駐車が苦手な初心者やペーパードライバーにとっては救世主となる画期的な装備だ。

 しかし、何十年もクルマに乗り続け、愛車のサイズや車両感覚を完全にマスターしているベテランドライバーにとっては、かえって煩わしさを感じる場合も。

 その原因は、車種によっては、いざ使うとなると駐車したいスペースの近くの所定の位置にクルマを停車させ、モニター上で目標位置をタッチして指定した後、開始ボタンを押すという一連の「儀式」が必要となるため。

 さらに、そのままうまく駐車ができればいいが、隣のクルマが枠線ギリギリに停まっているというイレギュラーなケースや、白線がかすれて見えないような駐車場では、システムが駐車枠を正しく認識することができず、駐車が途中でキャンセルされてしまうことも。

 駐車にかかる時間も、ベテランドライバーが自身の目と感覚を頼りにサッと駐車したほうが、早く完了することもある。

 せっかくの先進機能も、数回試しただけで使わなくなってしまうことも十分ありうる。

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目のピント合わせに苦労する 「デジタルインナーミラー」

便利なはずが逆にストレス!? おじさん世代には使いこなしにくい最新装備5選
デジタルインナーミラーは、遠くの前方から目の前の液晶画面へ視線を移すため、目のピントが合うまで時間がかかることがある。広角映像では後続車が実際より遠く見える点にも注意が必要だ

 車両後方に搭載された高画質カメラの映像を、ルームミラー型のディスプレイに表示する「デジタルインナーミラー」。

 リアシートに座った人や大きな荷物に視界を遮られることがないうえ、夜間でも比較的明るく鮮明な映像が得られるため、近年、採用する車種が急速に拡大している。

 後方確認の視認性が大きく向上するメリットがあるいっぽう、その最大の弱点となるのが「目の焦点が合わない」という点。

 従来のミラー(鏡)であれば、ドライバーは前方数十m先の風景から、ミラーの奥に映る数十m後方の風景へと視線を移すため、目のピントを大きく変える必要がなかった。

 ところがデジタルインナーミラーの場合、視線の先にあるのは50cmほどの距離にある液晶画面。

 後方確認の際は、遠くを見ていた状態から目の前の画面へと瞬時にピントを切り替える必要があり、これは、老眼を自覚し始めたおじさん世代にとってはなかなか辛いもの。

 こうした事態はメーカー側も想定しており、実際にトヨタのデジタルインナーミラーの説明書には「体調・年齢などにより、ディスプレイに表示される映像に焦点が合うまで時間がかかる場合があります」と明記されているほど。

 さらに、広角カメラの映像は実際とは距離感が異なって見えることがあるため、車線変更などの際には、見え方に慣れるまでは、これまで以上に注意が必要だ。

 デジタルインナーミラーに限らず、こうしたクルマの先進技術は、安全性や利便性を向上させるいっぽう、その恩恵をフルに享受するには、これまでの「運転の常識」を一度リセットし、新しい操作感に人間が歩み寄る必要がある。

 どうしても「合わない」と感じるなら無理に使わず、その機能をオフにするなど、自分のスタイルに合わせて最新装備と上手に付き合っていくことが、ストレスフリーなカーライフのカギとなるのではないだろうか。

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