3つの血筋で多くのユーザーを獲得
パジェロ同様に世界的な知名度を誇るランクル。そのルーツは当時の警察予備隊(現:陸上自衛隊)向けに計画されたジープBJ型にあるが、進化していくなかでひとつの方向に絞るのではなく、さまざまな角度からユーザーへアプローチしたことが特徴だった。
ランクルは3つの血筋に分かれており、BJ直系のヘビーデューティ系はその後20、40、70と進化。機動性だけでなく快適性にもこだわったライトデューティ系はプラドとして進化していく。
ランクルブランドを牽引するステーションワゴン系は、1967年に登場した55が始まり。国内ではあくまでもバン登録だったが海外では乗用車として扱われ、実用性だけでなく快適性も高められた。その後1980年に60へ進化し、バンながら快適装備を多数採用して個人ユーザーからも支持されたのだ。
ランクル特有の走破性を備えながら高級志向に勢いがついたのは80から。そして1998年登場の100では、時代に合わせて電子デバイスを搭載するとともにプレステージ性もさらに向上。最上級グレードのシグナスも誕生した。
100の後継となる200は2007年にモデルチェンジ。プラットフォームを一新して基本性能を引き上げるとともに豪華さもレベルアップし、プレミアムSUVの域に到達。
2019年には初代BJ型からのランクルシリーズ全体(レクサスLX・GXを含む)の世界累計販売台数が1000万台を突破し、メモリアルモデルにもなったのだ。
走破性とタフさ、信頼性が揺るぎない魅力
そして、2021年には現行モデルの300がデビュー。
伝統のラダーフレームを踏襲しながら最新技術で刷新。新プラットフォームと新開発サスペンションを採用し、優れた走破性をいっそう高めつつオンロードでの快適性も向上。AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)やマルチテレインセレクトといった先進装備も機動性の向上に大きく寄与している。
パワートレインも一新され、ガソリンの3.5リッターV6ツインターボとディーゼルの3.3リッターV6ツインターボを設定。
2026年9月には、一部改良で純ガソリンエンジンに代えてシステム最高出力457psを発揮するV6ツインターボ+モーターのハイブリッドを新たに搭載すると発表。
また、当初よりGR SPORTがラインナップされたことも話題となった。
世代が進むにつれて高級志向が高まったランクル。とはいえ、基礎となっているのは「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」という圧倒的な走破性とタフさ、そして高い信頼性。上級志向が強まろうとも、ランクルの魅力はそこにある。
【画像ギャラリー】国産フラッグシップSUVの立ち位置を検証(12枚)画像ギャラリー2027年度導入予定のパトロールにも注目!
パジェロとランクル300はともにメーカーを代表するフラッグシップSUVだ。
しかし現在明らかになっているパジェロの情報をもとにすると、ランクル300のほうがボディサイズはひとまわり大きくパワートレインにも分があり、なおかつ価格も高い。そのため、車格としては300よりも250に近いと言える。
ただしインテリアを見ると、300を凌ぐほどの豪華さや上質感を実現。また、先進の電子デバイスにより300に迫るオフロード走破性を備えていると予想できる。
そして、2027年度前半に日産が日本へ導入する予定のパトロールにも注目。パトロールは中東などで販売される大型SUVで、ランクルのライバル的存在。
2024年に登場した現行モデルは、伝統を受け継ぎながら将来を見据えた革新性を体現。大胆なデザインとプレミアムな室内空間を特徴とし、3.5リッターV6ツインターボを搭載する。
ちなみにボディサイズはランクル300よりも大きく、全長5205mm、全幅2030mmにもなる(中東仕様)。こちらも正式発表前ゆえ詳細は不明だが、300はもちろんパジェロのライバルとなること必至だ。
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