いくつかの記事に分け、全幅1800mm以上、1900mm以上の「大きなクルマ」を取り上げてきたが、ご存知のように日本の道路は5ナンバーサイズ車に適した道幅になっている。それでも大きなクルマを推す多くのメリットがあるのだ!!
※本稿は2026年9月のものです
文:伊達軍曹/写真:トヨタ、レクサス、三菱、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年10月26日号
日本の道路であえて大きなクルマに乗る意味
日本の道には5ナンバーサイズが最適という正論など百も承知だ。だが、あえて全幅1.9m超級の巨獣を選ぶことにも明確なメリットはある。
まず第一に「極上の乗り味と精神的ゆとり」だ。物理法則は嘘をつかない。長いホイールベースと重量級のボディが生む重厚な直進安定性は、路面の凹凸を巨大なマスで押し潰し、高速クルーズ時の疲労を劇的に軽減してくれる。
そして第二に「物理的な衝突安全性と視界の優位性」もある。クラッシャブルゾーンの広さがもたらす安心感は絶大で、ここに関しては5ナンバー車の比ではない。
さらに、一般的なサイズのクルマよりも一段高いアイポイントにより、“巨獣”は遠方の交通状況をいち早く把握でき、先を見越した安全運転を可能にしてくれる。
そして第三に「妥協なき積載力と居住性」だ。フル乗車でも乗員全員が足を伸ばせ、荷物を放り込んでも窮屈さとは無縁。キャンプギアや大型荷物を積み分けなしで呑み込むキャビンは、行動範囲とライフスタイルの自由度を圧倒的に押し広げるだろう。
そして第四に、移動を特別な時間へと変える「プライベートな城としての贅沢感」だ。外界の喧騒をおおむね遮断してくれる遮音性と広大な空間は、もはや単なる移動手段の域を超え、「俺の城」に近い存在となってくれるのだ。
確かに街なかの狭路で気を使う瞬間はある。だが、そういった代償を補って余りある濃密な実利とロマンが、巨獣には確実に宿っている。効率の先にある豊かさと味わいを、ぜひとも味わってみてほしい。
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