2022年9月に登場したFL5型ホンダ シビック タイプR。中古車市場でも相変わらず高い人気を誇るが、価格を調べてみると不思議なことに気づく。同じFL5型なのに、400万円台の物件があれば600万円を超えるものもあるのだ。いったい何が違うのか? 100万円以上もの価格差を生む条件を探ってみよう。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】この広い車幅がたまらんっ!! シビックタイプRの迫力をもう一度(6枚)画像ギャラリー455万円から600万円超まで!! 価格差の正体は年式と走行距離?
2026年10月現在、中古車情報サイト「グーネット」でFL5型シビック タイプRを探してみると、車両本体価格は500万円台が中心。しかし、その価格帯は意外なほど広い。
例えば、2022年式で走行距離5万8000kmの個体が455万円。いっぽう2023年式で走行距離わずか2000kmの個体には579万円という値札が付いている。年式は1年しか違わないのに、その差は実に124万円だ。
まず、価格を左右する大きな要因は走行距離。FL5型は330psを発生する高性能スポーツカーだけに、エンジンやクラッチ、足まわりなどの消耗を気にする購入希望者も多い。走行距離が短いほど高値になりやすいのは当然だろう。
さらに見逃せないのが、2025年1月に追加されたレーシングブラックパッケージの存在だ。
こちらは従来の赤いシートに代えてブラックの専用シートを採用し、ダッシュボードなどにウルトラスエードを使用した上級仕様。新車価格は登場時の599万8300円から、2025年9月には617万9800円へと値上げされた。
中古車市場には、このレーシングブラックパッケージの登録済未使用車も流通しており、2026年式で走行距離30km、車両本体価格616万4000円という物件もある。
前述の455万円の個体と比べれば、価格差は161万4000円。もっとも、こちらは仕様も年式も異なるため、単純な値落ちの比較にはならない。
ちなみにボディカラーも価格を左右する要素のひとつ。タイプR伝統のチャンピオンシップホワイトは人気が高いが、同じ年式や走行距離でも色によって評価が変わる可能性がある。
100万円の差は払う価値あり? 安いFL5を見極めるポイント
では、予算に余裕があれば高いFL5を買うべきなのか?
実はそうとも限らない。FL5型は2022年のデビュー当初から330psの2L VTECターボと6速MTを搭載し、基本的な走行性能は後年式も共通している。
つまり、同じ標準仕様であれば、100万円高い中古車だから100万円ぶん速いというわけではない。走りを楽しむために購入するなら、年式や走行距離にこだわりすぎない選び方も十分にアリだ。
ただし、安い物件には安い理由があることも忘れたくない。
特に確認したいのは、修復歴や整備履歴に加え、クラッチ、ブレーキ、タイヤの状態。FL5型が装着する265/30ZR19という大径・幅広タイヤは交換費用も高く、購入直後に4本交換となれば相応の出費を覚悟しなければならない。
また、同じ価格でもホンダ認定中古車のように手厚い保証が付く物件と、保証なしの物件では安心感が異なる。車両本体価格だけでなく、整備内容や保証、諸費用を含む支払総額で比較することが重要だ。
さらに、カスタマイズされた個体にも注意したい。高価な社外パーツが装着されていても、必ずしも中古車価格が高くなるとは限らない。純正状態を重視する人も多く、改造内容によってはむしろ敬遠される場合もある。
結局のところ、FL5型の価格差を生むのは年式や走行距離だけではなく、仕様、コンディション、保証などの積み重ねなのだ。
100万円高い低走行車を大切に乗るのもいいし、多少距離が伸びた手頃な個体を手に入れて走りを満喫するのもいい。どちらが幸せかは、その人のクルマとの付き合い方次第。価格の高さだけで判断せず、自分にとって価値のある1台を見つけたい。
【画像ギャラリー】この広い車幅がたまらんっ!! シビックタイプRの迫力をもう一度(6枚)画像ギャラリー








コメント
コメントの使い方