直列6気筒が支える日常の愉しみ
パワーユニットは3.0Lの直列6気筒で、最高出力228馬力を発生する。皮肉というか、興味深いというか、この数値は60年代の本家とそう大きくは変わらない。
V12の咆哮はないが、BMW自慢のシルキーシックスは十分に気持ち良いだろう。Z3自体、生まれからして50年代の名車BMW507を色濃く意識したデザインである。
1995年には映画『007 ゴールデンアイ』でボンドカーに抜擢され、2002年までに30万台弱が造られた。
イタリアン250SWBトリビュートは、ドイツのレトロをイタリアのレトロで上書きした二重のオマージュだ。
出品者自身もレプリカではなく当時、屈指の美しいGTを独自に解釈したものだと説明している。本物を名乗らないからこそ、堂々と乗れる。
部品供給に困らないであろうBMWのハードウェアを持ち、維持費の心配も本家とは比べものにならないレベルに収まる。
それでいて差別化の手段は大胆で、肩の力が抜けた選択肢はほかにないかもしれない。駐車場で「そのクルマ何?」と聞かれたら、笑ってボンネットを開ければいい。直6エンジンが答えてくれる。








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