紫外線が強くなると深刻に! 車検が通らなくなるヘッドライトの白ボケ なぜそうなる!? どう解消!?

■白濁や黄変したヘッドライトはどうする!? 改善のために取れる3つの方法

 すでに白濁、黄変した場合の対処法は3つです。ひとつはヘッドライトユニットをアッセンブリーで交換するというものです。しかし、これはかなり費用がかさみます。最近のLEDヘッドランプなどは軽自動車でも片側で10万円を超えるような価格のものもあります。

 次にレンズのみの交換です。基本的にはレンズのみの部品は存在しないのですが、社外品などで用意されている場合があります。これは装着に特殊な技術も必要なので部品は安くても、工賃が高くなる傾向となります。

 3つ目はレンズの表面を磨くなどして白濁、黄変を除去するというものです。この方法がもっとも一般的でしょう。白濁、黄変は表面から発生するので、それをケミカルや研磨によって除去するというものです。

 外側から白濁、黄変しているものはそのまま磨けばいいのですが、内側から発生している場合はヘッドライトを分解しての作業となるため、プロショップでないと難しいでしょう。白濁、黄変は表面に発生するので、これを取り除くと紫外線カットのためのコーティングも除去してしまうので、作業後は再コーティングが重要となります。

プロに依頼すると丁寧な研磨などの下処理と、業務用の強力なコーティング剤を使用するので、DIYで行うよりも長持ちする。とはいえ、白濁や黄変と無縁にはならないので、定期的にお手入れは必要だ(Amnatdpp@Adobe Stock)

 最近はLED式のヘッドライトが増え、コーティング技術なども上がってきているので白濁、黄変しにくくはなってきていますが、しないわけではありません。

 また、ヘッドライトはクルマの最前部にあるため、事故で破損する可能性もかなり高いパーツです。こうしたことを考慮すれば、ヘッドライトのデザインに固執してポリカーボネート化せず、規格品を使ってデザイナーの腕を競っていた時代のほうが健全だったような気がしてなりません。

画像ギャラリー】ポリカーボネートの強みを生かす こだわりすぎた形状のヘッドライトを採用したクルマたち

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