インテリアの質感向上、進化型プロパイロット搭載も必須!
インテリアの質感向上や、プロパイロットの搭載は、外野がごちゃごちゃ言わずとも、やっていただけるだろう。現行ノートのインパネやメーター周りなどは、他メーカーと比較すると、明らかに古いテイストでつまらない。VWゴルフのように、デジタルメーターを標準搭載せよ、とは言わないが、見せ方次第で魅力的になるはず。次世代の日産インテリアに期待したい。
ヤリスを打ち落とせるのか?
ノートを購入した大半の顧客は、e-POWERの「これまでになかった新しいパワートレイン」、「e-POWERというキャッチーな名称」、「ワンペダルドライブ」といった、「目新しさ」に反応し、評判の良さに納得し、リーズナブルな価格に飛びついた、という流れが多いであろう。
そういった「目新しさ」を、次期型ノートでも打ち出すことができれば、ヤリスを打ち破ることができるかも知れないが、現実はそう簡単にはいかない、と思われる。
しかし、打つ手がないわけではない。
日産とアライアンスを組むルノーのコンパクトカー「クリオ(日本名ルーテシア)」に、2020年6月、E-TECHというハイブリッドが追加された。ルノーによると、都市部の走行では、その8割をEVモードで走行が可能で、市街地走行では同クラスのガソリン車と比較して、最大4割の燃費向上、EVモードで最高速75km/hでの走行が可能だ。WLTPモードでは23.2km/L、CO2排出量は96g/kmを達成するという。
このトランスミッションには、ギアボックスがあるため、エンジン動力による走行も可能であり、従来のe-POWERのように、常時モーター駆動のシステムとは異なる。日本ではスピードレンジが低いため、欧州で使用する場合よりも、このシステムの恩恵を受けることはできないが、それでもe-POWERよりも、高速走行が得意になるだろう。
ルノー日産三菱アライアンスで、構造部品を共用することが発表されているが、おそらく、このE-TECHは、スピードレンジが高い欧州で販売する日産車・三菱車への搭載にとどまる可能性が高い。しかし筆者は、このシステムを、「次世代e-POWER」として導入してみるのもいいのではないか、と考える。
高速燃費改善まで対応した「進化型e-POWERを備えた新型ノート」というかたちで、ユーザーに「進化」をアピールできれば、人々はまた、振り向いてくれるのではないだろうか。
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