V6井ノ原快彦さん出演によるCMの放映が始まった、スバルの進化型高度運転支援システム「アイサイトX」。CM内では、井ノ原さんが、実際に減速や車線変更、衝突回避などを体験し、驚いている様子が公開されている。
筆者も先月、このアイサイトXが搭載される新型レヴォーグのプロトタイプ試乗会に参加させていただき、アイサイトXの実力を、じっくり体感させていただいた。
本記事では「究極のぶつからないクルマをめざした」というアイサイトXの実力はいかほどのものなのか、そして「買い」のシステムなのか、をお伝えしていこうと思う。
文:吉川賢一
写真:SUBARU、ベストカー編集部/撮影:池ノ平昌信
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アイサイトXは35万円
新型レヴォーグのグレード構成は、17インチタイヤのベーシックグレード「GT」、18インチタイヤと助手席パワーシート、ハンズフリーオープンパワーリアゲート、アンビエント照明を備えた上級装備の「GT-H」、そして前後専用バンパーと専用アルミホイール、電制ダンパー、ドライブモードセレクトを装備した「STI Sport」だ。
それぞれに、アイサイトX(+35万円)を搭載したグレードは「GT EX」「GT-H EX」「STI Sport EX」という呼び方となる。アイサイトXを搭載しない標準グレードでも、アイサイトツーリングアシストが標準搭載だ。
価格は現時点分かっていないが、おおよそのイメージは、282万円(GT)~336万円(STI Sport)、アイサイトXが備わるEXは、317万円(GT)~371万円(STI Sport)というところだ。
「アイサイトX」は、車両価格の約1割にも及ぶ高価なメーカーオプションであるが、それだけのコストパフォーマンスはあるのか、という点が焦点となる。
現時点世界最高水準のテクノロジー
「アイサイトX」のパフォーマンスが非常に高いことは、すでに様々なメディアや評論家の方々の試乗レビューでも評価されている。
準天頂衛星やGPSの情報、3D高精度地図データを利用した、自動車専用道路での先進運転支援は、お見事のひとことだ。コーナー前での自動減速や、アクティブレーンチェンジアシスト、50km/h以下での渋滞時ハンズオフアシスト、料金所前速度制御(25km/h程度まで自動減速)、そして渋滞時の自動再発進機能もある(待機時間は10分とのこと)。
また、ドライバーを常時モニタリングする「ドライバー異常時対応システム」は、万が一、ドライバーが走行中に気を失ってしまった場合に、車内にアラームが鳴り、外部にはハザードとクラクションで危険を知らせ、そして最終的には、完全停止まで行う。
いずれも体験させていただいたが、どの動作も至極なめらかな制御で、運転支援特有の怖さ(ハンドル取られやふらつき、車間が近いときの強め制動など)はみじんも感じられない。
アイサイトXは、現時点で、最高品質の先進安全装備だといえる。しかも、このような先進装備を300万円台の量販車に採用したことに、大きな意味がある、と筆者は考える。
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