ハリアー対RAV4 ヤリス対フィット… 販売1位と2位の大きな差の理由


≪ROUND5 Lクラスミニバン≫1位 アルファード(8448台)× 2位 ヴェルファイア(1289台)

 両車は基本的に同じクルマだが、登録台数はトヨタ「アルファード」が7159台多い。約7倍の開きが生じた。

 以前の登録台数はトヨタ「ヴェルファイア」が多かった。派手な外観で人気を高め、販売店舗数もアルファードのトヨペット店は全国に約1000箇所、ネッツ店は約1600箇所だ(いずれも2010年頃)。従ってヴェルファイアはアルファードの1.7倍売れていた。

2017年12月のMC後、「アルファード」(写真左)がますます販売力アップ!

 ところが2015年登場の現行型でアルファードが派手さを増すと、販売格差も縮まった。さらに2017年のマイナーチェンジでも、デザインを変えると、順位が逆転してアルファードがヴェルファイアの1.4倍売れるようになった。

 そして2020年5月に4系列の全店舗で全車を扱うようになると、新規顧客に加えて、ネッツ店でもヴェルファイアからアルファードへの乗り替えが進んだ。その結果、7倍の格差に至った。全店で全車を扱うと、車種間の販売格差が広がり、廃止すべき車種も自動的に選別される。このリストラもトヨタが全店/全車併売となった理由のひとつだ。

〈TEXT/渡辺陽一郎〉

【アルファードとヴェルファイアとの大きな差】
●アルファードの外観が派手
●トヨタ全店販売の影響
●次期型は統合へ

≪ROUND6 CセグSUV≫1位 C-HR(2160台)× 2位 CX-30(1684台)

 それぞれのアドバンテージを考えてみると、トヨタ「C-HR」はハイブリッドの設定(4WDはないけど、それもC-HRのキャラを考えれば大きな問題でないだろう)、個性的なスタイル。マツダ「CX-30」はキャビンとラゲッジスペースの広さ、インテリアのクォリティの高さ、といったところだ。

2016年に登場したプリウスベースのCセグSUV「C-HR」
2019年登場した「マツダ3」に続く第7世代商品群モデル「CX-30」

 走行性能に関してはマイナーチェンジ前のC-HRは骨太なハンドリング&乗り心地だったが、2019年のマイナーチェンジで足回りが変更され、GRスポーツ以外はごく普通になってしまったため、互角の印象だ。

 総合的に見るといい勝負の2台でC-HRが売れているのはマツダ約1200店舗に対し、トヨタは5000店舗近くというディーラーの数やトヨタの安心感、ブランドイメージの高さがかなりの部分を占めているように思う。そのあたりを考えるとスタイルなど好みがわかれそうなC-HR、ディーラー数の不利があるCX-30ともに健闘しているといえるのではないだろうか。

〈TEXT/永田恵一〉

【C-HRとCX-30との大きな差】
●CX-30は上質な内装
●ブランドイメージと安心感のC-HR

次ページは : ≪ROUND7 ボックスタイプミニバン≫1位 セレナ(7686台)× 2位 ヴォクシー(5149台)