「4WDは燃費が悪い」は本当か? 今や雪道では“逆転現象”が起きる場合も!!

滑りやすい路面では2WDより燃費がいい場合も!!

最新の電子制御4WD「i-ACTIVE AWD」を搭載するマツダ CX-5。同社のテストでも圧雪路の一定の局面では4WDの燃費が2WDを上回るという
最新の電子制御4WD「i-ACTIVE AWD」を搭載するマツダ CX-5。同社のテストでも圧雪路の一定の局面では4WDの燃費が2WDを上回るという

 そして、メーカーの開発者によると「雨天や降雪などによって路面が滑りやすい状態では、4WDの燃費が2WDに勝ることも多い」という。

 理由は横滑り防止装置や電子制御式パワーステアリングの採用などで、4WDの制御を路面の状況に応じて綿密に行えるようになったからだ。

 例えば舗装路から雪道に乗り入れると、今日の4WDは路面状況の変化を即座に検知して、前後輪の駆動力配分を最適に制御する。パワーステアリングを操舵した時の反力からでも、路面の摩擦状態をかなり検知できる。

 このように優れたセンシング能力と綿密な4輪駆動制御を可能にした4WDは、滑りやすい路面でも、必要な駆動力が前後輪に最適配分されて駆動輪の空転をほとんど発生させない。

 一方、2WDは滑りやすい路面では不可避的にスリップするから、舗装路に比べて駆動力の浪費も増える。そうなると高効率な4WDの燃費性能が、2WDに勝る場面も生じるわけだ。

 従って1年を通じて降雪路面を中心に走るような使い方では、4WDの燃料代が2WDに比べて安くなることも考えられる。

 車の機能はカーナビから安全装備まで幅広く進化しており、4WDもそのひとつに含まれる。

 安全性や環境性能を高める各種センサーの有効活用が、4WDの性能を高めた面もある。その効果のひとつが燃費の向上で、2WDとの格差を縮めているわけだ。

■主な4WDと2WDの燃費(JC08モード)と価格差

・インプレッサ G4(2.0i-Lアイサイト)
【4WD】16.8km/L、239万7600円
【2WD】17.0km/L、218万1600円

・エクストレイル(20X、2列シート仕様)
【4WD】15.6km/L、275万5080円
【2WD】16.4km/L、254万8800円

・プリウス(S)
【4WD】34.0km/L、267万3491円
【2WD】37.2km/L、247万9091円

・ワゴンR(ハイブリッドFZ)
【4WD】30.4km/L、147万960円
【2WD】33.4km/L、135万円

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