総括!! 「ちゃんと使える3列目」を持つ人気SUV頂上決戦!! CX-8すげえ…


【ROUND3】 ドライバーズカーとしてどうか? 走りのよさとハンドリング

 走りと操舵感は各車種に特徴があるが、日本の道路環境に最も適しているのは「CX-8」だ。全長が4900mmのLサイズSUVだが、操舵感が比較的正確で適度によく曲がる。高重心のSUVが苦手とする下り坂のカーブで危険を避けるような場面でも、後輪が確実に接地して挙動を乱しにくい。

 高速域の乗り心地は「XC90」、低速域では「RX450hL」に見劣りするが走行性能は良好だ。ボディが大柄な割に、運転している実感を味わえる。

 2位は「XC90」。重厚感が伴って直進安定性が優れている。高速道路のカーブを曲がる時の安心感も高い。その代わり小さく回り込む峠道のカーブでは、ボディの重さを意識させる。操舵に対する反応も少し鈍い。車両重量が2トンを超えることも影響した。全長は4950mm、全幅は1930mmにも達するため、街中での取り回しはよくない。乗り心地まで含めて、高速道路を使った長距離移動に重点を置く。

CX-8の撮影車のエンジンは直4、2.5ℓターボ車。230ps/42.8kgmを発揮する。最大トルク発生時のエンジン回転数は2000rpm
XC90は2Lターボに48Vマイルドハイブリッド。250ps/35.7kgmのエンジンに10kW/40Nmのモーター採用

 3位は僅差で「RX450hL」だ。CX-8に比べると操舵に対する反応が穏やかで、XC90ほど重厚でもないが、運転感覚はなじみやすい。低速域の乗り心地が優れ、ハイブリッドのモーター駆動も加わるから、誰が乗っても静かで滑らかに走るいいクルマだと感じる。

 これらの上級SUVに比べて、ミドルサイズミニバンのセレナは、走行性能や操舵感が見劣りする。それでもe-POWERは、ノーマルタイプのSハイブリッドに比べると、挙動の変化が滑らかで操舵に対する曖昧な反応もある程度は解消されている。

RX450hLはV6、3.5Lハイブリッドを搭載。262ps/34.2kgmのエンジンに2つのモーターを採用。システム出力は313ps
セレナの撮影車は1.2Lのe-POWERを搭載
「走りのよさとハンドリング」採点表

【総括】

 SUVは悪路を走破するクルマから発展したので、大径タイヤ、厚みのあるフロントマスクなど外観の存在感が強い。一方、ボディの上側はワゴンに近い形状だから室内は広い。カッコよさと実用性の両立で人気を高め、3列目シートを備える車種も増えた。

 SUVの床は、ミニバンのように平らではなく、3列目は2列目に比べると燃料タンクのために持ち上がる。窮屈な姿勢になるが、多人数乗車の機会が1年に数回、短距離にかぎられるなら、ミニバンではなく外観の見栄えや走りのいいSUVを選ぶほうが合理的という判断も成り立つ。

 大人の多人数乗車が片道1時間に達する場合はマツダ「CX-8」を推奨する。SUVの3列目としては最も快適で、ミニバンに置き換えると、ホンダ「フリード」やトヨタ「シエンタ」に近い居住性を確保した。

 内装の質、走りも優れ、総合評価も高い。中心価格帯は350〜400万円で、上級SUVとしては割安だ。トヨタ「ハリアー」「アルファード」、スバル「新型レヴォーグ」などの売れ筋価格帯と重なる。

 ボルボ「XC90」の3列目は、CX-8ほど快適ではないが、片道40分程度なら大人の多人数乗車も可能だ。ボディは全長が約5m、全幅も1.9mを超えるから高速道路を巡航する使い方に適する(この時は3列目を使わない)。価値観が日本車とは異なり、価格も824万円以上だ。

 レクサス「RX450hL」は3列目が窮屈で、大人が多人数で乗車するなら片道20分までだ。その代わり、内外装や運転感覚を上質に仕上げた。

 個性を重視するクルマ好きはCX-8やXC90を選ぶと思うが、違和感なくふつうに使える上級SUVがほしいならRX450hLが適する。RXの7人乗りはロングボディのRX450hLのみで価格は796万円だ。結局、現実的な選択肢はCX-8になる。

【画像ギャラリー】あのモデルはどんな感じ!? 登場した3列シートSUV&ミニバンの気になる内外装をチェック!!

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