クルマ界にもデジタル化の波到来 国交省から「車検ドライブスルー化」予算要求

車検証のデジタル化は自動車ユーザーにとってどんなメリットがある?

クルマのフロントウインドウ上面に貼り付ける検査標章のステッカーは現状では支局で印刷している(出典/国土交通省)
クルマのフロントウインドウ上面に貼り付ける検査標章のステッカーは現状では支局で印刷している(出典/国土交通省)

 車検のデジタル化で我々、自動車ユーザーが受けるメリットはあるのだろうか?

 すでにOSSよって登録手続きがオンラインで行うことができるようになっているが、さらに車検証のICカード化によって電子化がさらに進み、車検の有効期限を示す検査標章ステッカーを郵送で送ってもらい車両に貼ることになれば、自動車整備業界の人手不足対策や手続きの非接触化のために大きく貢献することは間違いない。

 こうした車検証のICカード化やドライブスルー化によって、検査機関への来訪が不要になることから、自動車ユーザーにとっては、車検費用の軽減につながるのは間違いない。

 しかし、デジタル化によって逆にコスト上昇が懸念されるぼか、IC車検証のセキュリティ対策がしっかりできるのか不安要素も多い。

 クルマのメンテナンスフリー化がここまで進んだ現在、2年に1度の車検を見直す時期になっているのではないだろうか(ただし旧車は安全のため、従来の車検を受ける必要性もあると思う)。

 そもそも車検の目的がクルマの安全性を確保するだけでなく、重量税や自賠責保険の加入を確実なモノとするためであれば、そのためにデジタル化するほうが、はるかに効率が良いと思うのは筆者だけではないだろう。

 今回の更新手続きのドライブスルー化や車検証のIC化でも、納税確認や自賠責の加入確認は自動化することで効率化するシステムが考えられているらしい。

 そのほか、まだまだ簡素化できる、最適化できる部分はある。2018年度からはナンバープレート自動読み取り装置を使って、車検の期限切れを瞬時に確認できるシステムの導入が進んでいる。

 これが全国に完全普及されれば、車検切れ状態で走行しているクルマは大幅に減少するハズだ。

 ドライブスルー化や車検証のICカード化と合わせて、自動車交通をより安全、確実なモノとしていくために車検制度をより機能させていくようになることを期待しよう。

【画像ギャラリー】こんなにコンパクトで便利! 海外のIC車検カードはこうなっている?

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