余談:パワースライドは「好都合」
ドア面積の大きいスライドドアは、自重でドアがたわんで閉まりにくい、ということにならないよう、ドア本体の剛性を上げる必要がある。ただでさえ、大きく重いスライドドアだが、重く大きいためにさらに重くしなければならないのだ。
平らな場所であれば、ボディサイドに付いているスライダーやベアリングなどの構成部品の調整で、比較的小さな力でも開け閉めはできるが、少しでも傾斜がある道では、スライドドアが重たくて操作が困難になることもある。
パワースライドドアは、ユーザーの利便性に配慮した機能ではあるが、スライドドア開閉時の操作力をそれほど考慮しなくてもいい、という、クルマを造る側の企みも隠されているのだ。
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