愛車に見慣れぬ傷が…ドアパンチは泣き寝入りするしかないのか?

 ある日、洗車をしていたらドアにポッチリとした凹みを見つけた……なんて経験をもつ人も多いことと思います。

 誰にやられたかわからない場合もあれば、あきらかに“あいつだ!”みたいなこともある“ドアパンチ”によるキズ……なんとも悲しい気持ちになりますが、これは泣き寝入りするしかないのでしょうか?

文/諸星陽一
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相手の特定は「極めて難しい」ドアパンチの実情

 泣き寝入りしないためには、ドアパンチをした人(つまりドアを開けて自分のドアに当てた人)を特定できなければ話になりません。しかし、これが難しいのが実情です。

 現実的に特定できるのは、自分がクルマに乗っている時にドアパンチされたときです。もしくは、普段駐めている駐車場で隣のクルマからドアパンチを受け、それを隣のクルマの所有者に話したら認めてくれた……というような状況でしょう。

 防犯カメラやドライブレコーダーに映っていても、誰がぶつけたか?を自分で特定できないと、まず難しいと考えたほうがいいでしょう。

 つまり、被害を警察などに届けても多くの場合、捜査などはしてもらえないと考えておいたほうがいいでしょう。

 これが、ドアパンチではなく、故意に傷つけて歩くような連続犯だと話は別ですが、ドアパンチで捜査してもらったという話はあまり聞きません。もちろん、必ず捜査しないというわけではないでしょうが……。

ドアパンチされにくい駐車スペースは?

ドアパンチの被害を避けるには、なるべく隣にクルマがないところ、柱と柱の間などの物理的にドアパンチを受けないところに駐車すると良い(写真:Imaging-L-Stock-Adobe.com)

 ドアパンチの被害を避けるには隣にクルマがいない場所に駐めることです。

 たとえば、タワー駐車場を選ぶようにすればドアパンチを受けることはありませんし、地下駐車場などで柱と柱の間ならばドアパンチは受けません。物理的にドアパンチを受けない場所に駐めるのが一番でしょう。

 大型のショッピングセンターなどで、駐車位置が選べるならばちょっと不便でクルマが駐めてないようなスペースを選ぶといいでしょう。ただ、週末などの混雑するときは警備員に駐める場所を指定されたりすることもありますので注意が必要です。

 隣にクルマがいるスペースしか選べないときはどうすればいいでしょうか?

 もし選択肢があるなら、きれいに洗車してある新しめのクルマの横を選ぶのがいいと言えます。自分のクルマを大切にしている人は、ほかのクルマにぶつけることよりも自分のクルマのドアがほかのクルマのドアにぶつかることを気にするはずです。

 また、2ドアよりは4ドアのほうがドアが大きく開かないので、ぶつかる可能性は減ります。リアが一般的なヒンジドアよりもスライドドアのほうがぶつかる可能性は減ります。

 しかし、スライドドアのミニバンや1ボックスは大きな荷物やベビーカーを載せる可能性があるので、それらの被害を受ける可能性もあります。

ボディカバーの装着も有効

ボディカバーは借りている駐車場に駐めているときの被害を最小限に抑えることに有効(写真:trainman111-stock-adobe.com)

 天候なども注意したい要素です。風の強い日などは、気をつけていても風にあおられてドアが開いて横のクルマにぶつかることもありますし、雨の日は手や足が滑って余分にドアが開く可能性があります。

 夏の暑い日は日陰の駐車場が混みますし、雨の日は屋根があって出入り口に近いところが混みます。混まない場所は使いにくい場所ですが、それをあえて選ぶことでクルマへの被害の可能性を下げることができるでしょう。

 自分の借りている駐車場に駐めているときの被害を最小限に抑えることにボディカバーは有効でしょう。相手のドアが直接当たらなくなるので、キズは付きにくくなります。

 さらに強化するなら、ボディカバーの内側にお風呂マットなどのクッション材をセットするといいかも知れません。ただし、お風呂マットのプリントなどがドアに悪影響を及ぼす可能性もありますので、クッション材は慎重に選びたいものです。

保険は使うべき? ドアパンチの有効な修理法は

ドアパンチをされた際の修理方法としては板金塗装が一般的。ただし、デントリペアに比べると費用は高価になるケースも(写真:xiaosan-Stock-Adobe.com)

 ドアパンチのキズがあまりに気になるようならば、修理ということになります。任意保険の車両保険に入っていればそれを使えるような気がしますが、必ず使えるとは限りません。

 ドアパンチでのキズは“当て逃げ”扱いになるので、「エコノミー型」の車両保険では補償されません。「一般型」の車両保険ならば車両保険を使うことができます。

 ただし車両保険を利用すると翌年の等級は3等級ダウンとなり、事故有係数適用期間が3年加算となってしまいます。保険を使ったほうがいいかどうか? は保険会社に連絡すれば相談できるはずです。

 代表的なドアパンチの修理方法は2種類あります。

 ドアパンチによって塗装がはがれたりキズ付いたりした場合は“板金塗装”が必要になります。これは凹んだ部分を修正して、塗装し直すというものです。凹んだ部分の修正は裏側から叩いて直す場合や、パテを埋めて直す場合などさまざまです。

 塗装にダメージがない場合は“デントリペア”という手法が使えることがあります。これは凹んだ部分を特殊な道具を使って裏側から押し出して修正するものです。

 高い技術が求められる作業ですが、板金塗装よりは手間が掛からないため費用を抑えられる傾向にあります。技量により仕上がりが変わるので、いい技術者を選ばないといい結果が得られないことになります。

 最近のクルマは軽量化のために張力が高い鋼板が使われる傾向があり、デントリペアの質が悪いと経年変化によって凹みが戻ることもあるとも言われています。

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