売れ行き好調なスズキが生んだ異端児!? イマイチ売れないイグニスの「我が道を往く」立ち位置


■それでもイグニスはこれでいいんです!

どことなくイタリアの小型車を思わせる内装

 ではなぜ、スズキはイグニスみたいな通ウケなクルマを開発したのでしょう。

 イグニスが生産されているのは、日本とインド。欧州へも輸出されている。

 スズキの四輪車の販売台数は、約半分をインド(マルチスズキ)が占め、続いて日本が約2割、インド以外のアジアが1割強、欧州1割弱となっている。もちろん日本では大部分が軽自動車です。

 そんな中イグニスは、インドではマルチスズキの上級チャネル「ネクサ」のベーシックモデルとして売られているが、インドで最量販車のワゴンR(日本のワゴンRとはまったくの別物)も、ベースはイグニスだ。

 いや、この言い方は逆かもしれない。イグニスは、インドのワゴンRのオシャレ高級版と言った方がいいだろう。

 つまりイグニスというクルマは、最初からそういう狙いで開発されたのです! スズキは量販よりも、オシャレ感などのイメージを優先したのです! 開発陣も作りたいように作ったような気がしてなりません! そういうクルマが日本でメインストリームになれるはずはなかったんですね。

 ただしプラットフォームはインドのワゴンRと共用(ソリオやクロスビーとも共用)なので、事業としては完全にペイしている。

 つまり、イグニスはこれでよかったんですよ! 街で見かけるたびに、ひそかに愛の念を送ってます。

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