日産のe-POWERは再びトヨタとホンダを駆逐できるのか?


現行ノートとキックスはe-POWERしかラインナップしなかった理由

e-POWER専用車として販売されているキックス

 そして新型ノートやキックスは、e-POWERしか用意していない。この背景にも2つの理由がある。ひとつ目は前述の通りe-POWERの販売比率が高いことだ。

 2つ目にはコスト低減がある。低価格のノーマルエンジン車を用意すると、エンジンなどに複数のメカニズムが必要になり、インパネやシートなどの内装まで作りわけなくてはいけない。

 NAエンジン車はハイブリッドよりもライバル同士の価格競争が激しく、販売の好調な軽自動車とも競い合う。新型ノートはインパネからシートまで、内装の質を高めたが、同じものを150万~160万円のNAエンジン車に搭載するのは難しい。そうなると内装まで作り分ける必要が生じる。

 これらの課題に対応すべく、選択と集中によって、新型ノートとキックスはe-POWER専用車になった。グレードも少ない。

 新型ノートは3種類のみで、実際に購入されるのは運転支援機能のプロパイロットを唯一オプション装着できるXに限られる。

 キックスはタイの工場で生産される輸入車でもあるから、グレードはXのみで、パッケージオプションを選べるだけだ。

新型ノートe-POWERの魅力とは?

2020年12月23日に発売した新型ノート。直3、1.2Lの発電用エンジンを搭載。モーターの最高出力は116ps/28.6kgmで出力は10%、トルクは6%アップ。価格は202万9500円~

 新型ノートを運転すると、e-POWERの魅力を引き出す作りになっている。プラットフォームは、主に業務提携を結ぶルノー側が新規に開発を行い、新型になったルノールーテシアと共通だ。乗り心地、走行安定性、操舵に対する反応の正確性などを高い水準で両立させている。

 内装も上質だ。プロパイロットやLEDヘッドランプをオプション装着すると、価格は割高になるが、車両自体の造りはライバル車のヤリスを上まわる。フィットに比べると、後席と荷室の広さでは負けるが、走行安定性と乗り心地では勝る。

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