■コロナが後押し!? 現金の使い控えでローン利用が増加
新型コロナウイルス感染拡大がローン利用の増加を後押ししたという話もある。
収束する気配すら感じない現状では、まとまった現金は手元においておきたいと、現金一括でも支払いはできるが、あえてローンを組むひとも目立っており、いまや軽自動車から高級輸入車まで、ローンの利用がかなり増えているのである。
軽自動車は総じて残価率が高めとなっており、短期間で入れ換えを考えているならば、新車での購入の際に残価設定ローンを組んで購入するメリットが大きい。
届け出済み未使用中古軽自動車では、中古車はローン金利が高くなるのが一般的なので、現金購入がおすすめであり、買い方により棲み分けができているといっても過言ではない。
ちなみにスズキでは、3月末までジムニー系を除くすべての車種で1.9%の特別低金利キャンペーンを展開しているが、新車だけでなく、中古車も対象に入っている。
さらにローン利用を増やすため、現金一括払い派向けに“超少数回払いローン”も登場している。
輸入車ブランドの一部やトヨタ、ホンダなどで設定されているのだが、例えば、購入時に現金での支払総額の半額とローン利用手数料を現金で支払い、その後は3年後などローン完済時に残金を精算する“全2回払い”というものがある。
しかも、2回目の精算方法は現金だけでなく、再ローンや、車両返却、同一メーカー車への乗り換えでも精算可能となっている。
つまり、現金で300万円を払う予定ならば、この全2回ローンを使うと、半額とはならないが手数料を差し引いた、例えば135万円程度は手元に残ることにもなり、手元に残った135万円をほかの買い物に使ったり、貯めておくことを可能としている。
現状では統計上は、日本での自動車の保有年数は長期化を続けているが。この傾向が変化してもおかしくないほど、いま新車販売現場ではローンの利用が増えている。
コメント
コメントの使い方