■SUV/ミニバン:小型では国産HVに劣るが、大型は有利
現在、国内発売しているメルセデスベンツのSUVは、主にディーゼルエンジンをメインとしている。そのため、総じて燃費が良い傾向にある。
例えば、メルセデスの小型SUVであるGLA、GLBの場合、WLTC燃費は16km/Lを越えており、国産SUVのガソリン車は敵わない。THSIIを積んだRAV4ハイブリッドのようなストロングハイブリッド車でない限り、この水準の燃費をたたき出すことは難しい。
しかしながら、ラージサイズSUVに属するGLCになると、レクサスRXのハイブリッドでも及ばない燃費となる。しかも、高速巡行になるとさらに燃費が伸びる。GLEとレクサスLX570は、比べるまでもない状況だ。
ミニバンでは、Vクラスの車格と近い国産車として、グランエースとアルファードを並べてみた。V200dの燃費は、グランエースよりも良く、アルファードHYBRIDよりは悪い、という位置づけだが、ディーゼルエンジンであるだけに、高速燃費では、アルファードHYBRIDにより近くなっている。
■ディーゼルエンジンのよさが際立った
今回取り上げた、いずれのカテゴリでも、ディーゼルエンジン車の魅力である高速走行時の燃費の伸びは、国産のガソリン車はもとより、ハイブリッド車でも得られないメリットだ。
今後、日本の高速道路の平均速度が上がってくることがあれば、メルセデスをはじめとした欧州車については、燃費の良さが再認識されることとなるだろう。しかしながら、走りの質感が大きく違う点は、しっかりと把握しておかねばならない。その旨は、また別の機会にご紹介したいと思う。
コメント
コメントの使い方