80点主義は過去のもの!? なぜトヨタ車は急激に良くなったのか

トヨタの「もっと良いクルマ」に型はない!?

現行型カローラ。歴代初の3ナンバーとなったが、操縦安定性やボディ剛性、予防安全性能も飛躍的に進化。ベーシックな車種の基本性能向上はトヨタの変化を象徴している
現行型カローラ。歴代初の3ナンバーとなったが、操縦安定性やボディ剛性、予防安全性能も飛躍的に進化。ベーシックな車種の基本性能向上はトヨタの変化を象徴している

 豊田章男の有名な文言に「もっと良いクルマを作ろうよ」というのがある。

 具体的な内容一切なし! 当然ながらトップからそんな指示を受けたって困るだけ。普通ならコストダウンしろ、みたいな方向性を出されます。ご本人に何を意味するのかと聞いたことがあります。すると「自分で考えてほしいということです」。

 この姿勢、今のトヨタ車にたくさん入っているように思う。各部門各担当でいろいろ考える。迷ったら「いいクルマ」になるよう判断するワケ。

 これが合算されていくと、アウトプットされたクルマは、今までのトヨタ車よりずっと良くなっている。「儲かるクルマ」を作っても評価されないが「良くて儲かるクルマ」を作ったら評価されます。

 もうひとつ。豊田章男さんが好きなのはチームワーク。みんなで助け合っていこうや、という精神だ。

 ホンダなど見ると、アメリカはアメリカ。中国は中国。日本は日本で稼げという方向になっている。ホンダのなかに小さい会社をたくさん作っているようなもの。スケールメリットを追求出来ません。価格競争力もなくなります。

2019年に日本市場に復活した現行型RAV4
2019年に日本市場に復活した現行型RAV4

 トヨタは同じ部署に世界中の市場を任せている。例えばアメリカで売るRAV4と日本で売るRAV4、ホンダなら独自採算が要求されるが、トヨタは世界中トヨタ。

 スケールメリットを追求しながら、販売台数少ない地域も同じRAV4として考え、販売価格も揃えようとしてます。チャレンジング精神とチームワークがトヨタの柱と言って良い。

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