■なぜ量販車ではないホンダ車の価格は高い?
ホンダは新任の三部社長の二代前の伊藤社長自体から北米、日本、東南アジア&太平洋、中国、南米、欧州という6極体制に移行しており、前任の八郷社長になってからはそこに6極での独立採算制が加わった。
どういうことかというとインサイトであればアメリカで販売されるインサイト、日本で販売されるインサイトそれぞれで採算を取る必要があり、大きな販売台数が期待できないモデルだと採算もあり、価格は高くなりがちとなっている。
そのため拡販を目的にライバル車よりリーズナブルな戦略的な価格とすることもできず、結果的に販売も伸び悩むという悪循環になっている。
これでは現在はインターネット見積もりも容易な時代だけに候補にも挙がりにくい、結局大幅な値引きも考えなければならないなど、開発部門、販売部門、ディーラーの士気の低下が心配になる。
■まとめ
4月に登場する次期ヴェゼルの価格は量販車ということもあり、ヤリスクロスとキックスの中間程度となりそうなのは歓迎したい情報だ。
しかし、量販車以外のホンダ車の価格が高くなりがちなことで、結局日本での販売が250万円以下のモデル中心となるのは日本での収益という意味で心配だ。
さらにホンダの社是は「わたしたちは、地球的視野に立ち、世界中の顧客の満足のために、質の高い商品を適正な価格で供給することに全力を尽くす。」であり、社是に合っていないモデルが増えているのも事実だ。
それだけにオデッセイ、ステップワゴン、フィットの初代モデルのようなコンセプトの新しさと低価格という意味でのホンダらしさに溢れ、収益にも貢献するモデルが三部社長への交代も期に再び登場することを強く期待したい。
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