国内絶版トヨタ「アバロン」が海外でド迫力に超進化!! スピンドルグリルも真っ青!?

■北米で高い存在感!! 最新のアバロンってどんなクルマ?

アバロンハイブリッド(米国仕様)「Limited」の内装。インテリアにもフォーマルさや高級感を備えている
アバロンハイブリッド(米国仕様)「Limited」の内装。インテリアにもフォーマルさや高級感を備えている

 2018年登場の現行型=5代目アバロンも、カムリの上級モデルというポジションは変わらない。

 しかし、スタイルは4代目モデルからカムリよりスポーティな方向となっており、現行モデルではレクサスのスピンドルグリルを思わせると同時にスピンドルグリルよりも下部に大きな開口部を持つグリルもアバロンの大きな特徴となっている。

 つまり、カムリとアバロンの関係を北米で販売される日産車で例えるなら、カムリに相当する量販車のアルティマとスポーティな上級車となるマキシマと同じようなものである。

 また、アバロンもTNGA-Kプラットホームを使うのはカムリと同じだが、ホイールベースはカムリの2825mmに対しレクサスESと同じ2870mmに延長されており、この点も気にする人は少ないにせよ、アバロンの車格がカムリより上となることを象徴している。

 インテリアはYの字も思わせるダッシュボードの採用などによりカジュアルな印象もあるカムリに対し、アバロンはオーソドックスな形状のダッシュボードやタンカラーのインテリアカラーの設定により、フォーマルさや高級感を備え、この点でもカムリより上級なモデルということを強調している。

■現行アバロンはTRD仕様もラインナップ

現行モデルは中国でも販売されている。北米と同じくカムリの上級モデルといった設定となっている
現行モデルは中国でも販売されている。北米と同じくカムリの上級モデルといった設定となっている

 アバロンは現行モデルから北米に加え中国でも販売されている。トヨタは中国で合弁先の関係で広州トヨタと一汽トヨタがあることもあり、広州トヨタで販売されるカムリに対応する存在としてアバロンは一汽トヨタで販売されている。

 北米、中国で販売されるアバロンのラインナップをカムリと比べてみたい。

【北米仕様】
カムリ/中心となる2.5L直4エンジン(8速AT)のFF、3.5L V6エンジンのFF(8速AT)、2.5L直4ハイブリッドのFF
(価格は2万4970ドル=日本円で約272万1000円から)

アバロン/2.5L直4エンジンの4WD(8速AT)、中心となる3.5L V6エンジンのFF(8速AT)、2.5L直4ハイブリッドのFF
(価格は3万5975ドル=日本円で約392万円から。また北米仕様はカムリ、アバロンともに3.5L・V6搭載車にスポーツモデルのTRDも設定。

【中国仕様】
カムリ、アバロンともパワートレーンはCVTと組み合わされる2L直4エンジンのFF、8速ATと組み合わされる2.5L直4のFF、2.5L直4ハイブリッドのFFの3つ。

価格はカムリ/17万9800元=日本円で約301万2000円から、アバロン/19万9800元=日本円で334万7000円から

 と、中心となるパワートレーンや北米仕様の4WDの設定、価格からもアバロンがカムリの上級モデルであることが理解できると思う。

*   *   *

 アバロンの日本導入は、カムリの存在や日本でのセダン需要を考えると、難しいだろう。しかし、日本でも始まったCAFE(企業別平均燃費基準)が何とかなるのであれば、マークXが絶版となったこともあり、カムリにスポーツモデルとして3.5L V6エンジン搭載車を追加するというのは面白いかもしれない。

【画像ギャラリー】本文未掲載の内装写真も!! 海外専売セダン アバロンを見る

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