7月8日に米国トヨタは、「タコマ」、「4ランナー」、「タンドラ」、「セコイア」というラダーフレーム構造のピックアップトラックと本格SUVの2021年モデルを発表。
2021年モデルでの変更点はボディカラーの追加などそれほど大きなものはないのだが、発表や4台のWebを見ていると日本では聞き慣れない「TRDプロ」というグレードの存在が目に付く。
日本では販売されない4台の概要と、迫力満点のTRDプロとは? それぞれ解説していきたい。
文:永田恵一、写真:トヨタ
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日本未発売! トヨタ屈指の本格SUV&ピックアップとは?
■タコマ
1995年に初代モデルが登場し、2016年から現行型となる3代目モデルが販売されているタコマは、日本でもタイ国生産車が販売されるハイラックスを米国向けにした存在。
ボリューム感あるアメリカンなエクステリアやFJクルーザーを思い出させるポップなインテリアを持つ。
ボディタイプはマツダ RX-8に似た観音ドアと、前席後方にダイハツ ハイゼットジャンボやスズキ スーパーキャリイといったキャビン付の軽トラックのようなスペースを持つアクセスキャブと4ドアのダブルキャブを設定。
パワートレーンは6速ATとの組み合わせを中心としたそれぞれガソリンエンジンとなる、2.7L直4と3.5L・V6(一部グレードには6速MTあり)だ。
■4ランナー
4ランナーは日本での販売は2009年に終了したハイラックスサーフを引き継ぐモデルで、5代目モデルとなる現行型は2009年から販売されている。
4ランナーの成り立ちは、タコマの全長を500mmほど短縮し、SUV化したものといったところだ。パワートレーンは3.5L・V6+5速ATで、7人乗り3列シート仕様も設定される。
■タンドラ
2000年に初代モデルが登場し、2007年から現行型2代目モデルが販売されるタンドラは、いかにもアメリカらしい全長5.7~6m×全幅2mというボディサイズを持つフルサイズのピックアップトラックだ。
ボディタイプは4ドアながらリアシートが小さいダブルキャブと4ドアで通常のリアシートが付くクルーマックスの2つで、パワートレーンは5.7L・V8+6速ATだ。
■セコイア
初代モデル、現行型2代目モデルともにタンドラとほぼ同時期に登場しているセコイアは、タコマと4ランナーの関係と同様のフルサイズSUV。
米国でも販売されるランドクルーザーに比べると大きなボディサイズとカジュアルなキャラクターを持つ。
パワートレーンはタンドラと同じ5.7L・V8+6速ATで、セコイアは2-3-3の8人乗りと2-2-3の7人乗りという2つの仕様がある3列シート車でもある。
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