「なんちゃってHV」とはもう言わせない!? マイルドハイブリッド流行の理由と実力


トヨタがマイルドハイブリッドをやらない理由

クラウン マイルドハイブリッド(2001年発売)。直6、3Lエンジンに36Vで駆動される3kWのモーター/ジェネレーターを組み合わせたシステムだった
実はトヨタにもマイルドハイブリッドあり! クラウン マイルドハイブリッド(2001年発売)。直6、3Lエンジンに36Vで駆動される3kWのモーター/ジェネレーターを組み合わせたシステムだった

 もちろん、48Vマイルドハイブリッド採用の主眼は、エネルギー回生と加速アシストによる燃費向上だが、このS450では電動スーパーチャージャーによる低速域の過給ブーストという小技を追加してきている。

 この電動スーパーチャージャーは0.3秒で7万rpm/1.4バールに達する強力なもので、モーターは最大5kWも消費する。

 そういえば、同じく48Vマイルドハイブリッドを採用したアウディA8は、2kWのモーターを各輪に配した電動アクティブサスペンションを採用。

 低コストが売りの48Vハイブリッドにこういうギミックを入れ込んでくるのが、欧州プレミアムのしたたかなところで、「けっして安さだけが取り柄じゃないよ!」とアピールすることを忘れていない。

 いずれにしても、48Vマイルドハイブリッドの主戦場は、Sクラスのような高級車ではなく、もっとたくさん数を売る量産価格帯の車。そこでどのくらいの燃費向上効果があるかで真価が問われることになる。

 この48Vマイルドハイブリッドをトヨタがどう考えているのか興味あるところだが、2017年11月の電動化戦略記者会見でボクが質問した時の答えは以下のようなものだった。

 いわく「各国の環境規制にも影響を受けるので一概には言えないが、48Vマイルドハイブリッドについては、CO2削減の“費用対効果”という点であまり魅力を感じていない」のだそうだ。

 ストロングハイブリッドに絶大な自信を持つトヨタだけに予想どおりのお答えだが、ストロングとマイルドの戦い、興味深く見守りたいと思います。