日産のFR(前エンジン後輪駆動)車が、苦境に立たされている。現在、日産ブランドのFR車は、シーマ、フーガ、そしてスカイラインの3車種だが、どれもモデルが古く、一番新しいスカイラインでも、2014年2月登場と、すでに9年目に突入している。
フェイスリフトや先進安全装備のアップデートなどの小改良はなされてはいるが、インテリアデザインなどの基本設計の古さは否めず、定期的にフルモデルチェンジを行っているライバルメーカーとの戦闘力の差は広がるばかりだ。
なかでも重症なのが、プラットフォームだ。日産のFRプラットフォームは、軽量化や動性能の面で、世代遅れとなっていると言わざるを得ない。新しいプラットフォーム開発が進んでいればいいのだが、筆者はそれも難しいのではないか、と考えている。本稿では、筆者が現時点予想している日産のFR車の今後について、お話していく。
文:吉川賢一
写真:NISSAN
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