■愛車の主治医はどのようなお店ですか?
近所の日産ディーラー、目黒メンテナンスサービスさんにお願いしています。普段はディーラーに預けて、どうしても直せない箇所やトラブルついては目黒メンテナンスサービスさんに預けています。
■これからも乗り続けるご予定ですか?
いま、私は55歳です。少なくともあと30年、85歳までは乗り続けたいです。そのためにも適度な運動、体調や食事、姿勢などにも気を遣い、常に万全な体勢でGT-Rに乗りたいんです。
体のことは自分自身で気にかければよいのですが、将来、どこまでガソリン車のクルマに乗り続けていられるか……。最近はそちらのほうが気掛かりです。
■未来のオーナーのために購入時のチェックポイントや愛車のウィークポイントを教えてください
これはGT-Rに限った話ではありませんが、やはり事故歴がある個体は避けるべきだと思います。ジャッキアップポイントの周辺の状態をよくチェックしてみてください。塗装をしてあっても修正をかけた履歴が分かるので、そういう個体は避けたほうがいいです。
それと最終型であっても、25年以上前のクルマであることをしっかりと認識したうえで手に入れてください。
例えばアテーサET-Sやエアコンなど、このクルマ特有の故障やトラブルに遭遇する確率が高いということです。せっかくGT-Rを購入したのに「こんなはずじゃなかった」と手放してしまうようでは、クルマがあまりにもかわいそうです。
■あなたにとって愛車はどんな存在ですか?
唯一、子どものころからの夢を実現できた存在なんです。ケンメリGT-R以降、このクルマの名を冠したスカイラインが途絶えていた時期がありました。
子どもの頃「もし大人になってGT-Rが復活したら、必ずそのクルマのステアリングを握るんだ!」と思っていたんです。それだけに、1989年に復活したときは本当に驚きました。
「思い続けていれば夢は叶えられる」という経験は、生きていく上での自信にもなりました。R32GT-Rは一目惚れして以来、いまだに醒めることのない、大好きなクルマです。
■取材後記
少年時代からスカイラインが身近な存在だった大澤さん。そのなかでもGT-Rは別格、憧れの存在だったようです。「実は、熱しやすく冷めやすい性格」とのことでしたが、手に入れてからすでに21年・18万㎞以上とともに過ごしてきたGT-Rへの想いは、冷めるどころかますます熱くなる一方のようです。
そして取材中「自分のことよりもまず、他の方への配慮を欠かさない」という大澤さんの姿勢を随所に感じました。大澤さんの他人への気遣いは、GT-R乗りとしてだけでなく、いちドライバーとして見習うべき点が多々ありそうです。
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