■新型ゴルフはどこが進化しているのか?
はたして、新型ゴルフは日本市場でどう戦うのだろう。
ここで、日本上陸を目前にした新型ゴルフの内容を見てみよう。
詳細なスペックは日本導入前なので不明な点も多い。しかし入手した資料によれば、8代目となる新型ゴルフは、「デジタル化」「電動化」「運転支援システム」において大幅に進化しているようだ。
「デジタル化」では最新のデジタル技術を投入し、これまでのゴルフにはなかったデジタルインターフェイスを採用した。
具体的には10.25インチの液晶ディスプレイを用いたデジタルメータークラスターを全車に標準装備。その横にはインフォテイメントシステムをレイアウトすることで、視認性の高い、スッキリとしたコクピットを実現した。
「電動化」ではフォルクスワーゲン初となる48Vマイルドハイブリッドを採用した。これによりモーターのアシストによってスタートや加速がスムーズになっている。
「運転支援システム」では、これもフォルクスワーゲンとしては初のシステムとして、ドライバーが運転中に意識を失うなど、万が一の事態が発生しても、安全にクルマを停止させる緊急時停車支援システムを導入している。
日本に導入される新型ゴルフは、排気量1.0Lのガソリンエンジン、マイルドハイブリッドを採用した「eTSI Active」。排気量1.5Lのマイルドハイブリッドの「eTSI Style」「eTSI R-Line」の3グレードとなっている。
本国では発売以来、欧州全体も含めて30万台以上が納車されている。そのなかで3台に1台がハイブリッドモデルだ。本国にはマイルドハイブリッドのほかに、プラグインハイブリッドも2機種、用意されている。プラグインに関しては現時点での日本導入は未定という。
■今も輸入車では2ボックス車の人気が根強い
7代目にはEVも存在していた。8代目はどうなるのか?
「電気自動車に関しては、本国では現行ゴルフで採用されたモジュールのMQBをベースとしたe-ゴルフに代わり、電気自動車専用モジュールのMEBベースで「ID」ファミリーが市場導入されています。e-ゴルフの後継は予定されていないので、今後のEVはすべてIDファミリーになると思います」(VWJ広報部)
で、2月に先行予約を開始した8代目ゴルフだが、予約スタート1カ月後にはすでに1000台を超える受注があった。
SUV全盛の日本の市場とはいうものの、実際の販売台数を調べてみると、2000年の輸入車モデル別登録台数順位で、BMWミニが1位、メルセデスAクラスが2位に入っている。
ミニの場合、クロスオーバーというSUVも台数に含まれているのだが、その台数は、ミニ2万195台のなかの4198台。約1万6000台はゴルフと同じ2ボックスモデル(ワゴン含)となっている。輸入車のモデル別ランキングでは、まだまだ2ボックスカーの人気が高いようだ。
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