■2代目日産 パルサーエクサ/ノッチバックとキャノピーの2種類で、着せ替えできるはずだった
続いては1986年~1990年まで販売された2代目日産エクサ。先代はパルサーの派生モデルで2ドアのノッチバッククーペのパルサーエクサだった。
しかし、パルサーから独立したモデルとなった。エクサの特徴はノッチバッククーペとキャノピーと呼ばれるシューティングブレークという2つのボディ形状を設定。しかもその両車の車体はCピラーから開く脱着式のリアハッチ以外は同一形状だったため、交換可能というコンセプトが斬新だった。
まさにコペンが採用したドレスフォーメーションの先駆けといえるが、こちらは日本の法規制により、載せ替えができなかったというオチがつく。とはいえ、デザイン的にはいまでも通用するほど、ダサカッコいいではないか。
また、初代パルサーエクサ同様にリトラクタブルヘッドライトを採用しているのも昭和~平成を強く感じさせる。
搭載されているエンジンは1.6L、直4DOHCの1種類で、トランスミッションは5速MTと4速ATが組み合わされていた。
現在、エクサの中古車はわずかに1台流通しているものの、輸出用メーターに交換されていて走行距離が不明というクルマだ。
内装はホワイトレザーに張り替えられておりオリジナルの状態ではない。価格は応談となっていて、絶滅の危機に瀕している1台だ。
■2代目ホンダ アコードクーペ/アメリカで生産された逆輸入車
1990年~1994年まで販売された2代目のホンダ アコードクーペも「ダサカッコいいクルマ」と認定したい。
この時代のアコードセダンは国内生産だったが、1990年に導入されたクーペ、そして1991年に導入されたアコードワゴンはアメリカのホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチャリング(HAM)で生産され、輸入されているモデルだった。
外観は大きく前に張り出したフロントウインドウや引き締まった低いウエストライン、スリムなセン ターピラー、滑らかなウインドウ処理等により流麗なフォルムが特徴。
インテリアはセダン並の広さを確保しつつ、広大なガラスエリアにより明るくゆとりのある室内空間となっている。搭載されているエンジンは150ps/19.0kgmを発生する2L、直4DOHCの1種類で、トランスミッションは4ATのみだった。
サスペションは4輪ダブルウィッシュボーン式を採用し、クーペらしいしなやかでスポーティな乗り味を実現している。利便性が高く人気の高い4ドアセダンがあるにもかかわらず、2ドアクーペをわざわざアメリカから輸入しているというこの手間がダサカッコいいといえる部分だ。
現在2代目アコードクーペの中古車は4台流通していて、約35万~約65万円と歴代モデルの中で最もリーズナブルとなっている。電動調整式の本革シートやクルーズコントロールなど充実した装備が魅力となっている。
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