人気で負けても実力なら負けてない!? 2番手グルマの評価 4選

王者カローラツーリングに対するレヴォーグの評価は?

2020年11月にフルモデルチェンジした新型レヴォーグ。最新の2021年3月販売台数では、レヴォーグが4892台、一方のカローラツーリング※の販売台数は12667台(※カローラシリーズ合算)
2020年11月にフルモデルチェンジした新型レヴォーグ。最新の2021年3月販売台数では、レヴォーグが4892台、一方のカローラツーリング※の販売台数は12667台(※カローラシリーズ合算)

・1位:トヨタ カローラツーリング/5万960台
・2位:スバル レヴォーグ/6196台

 最近は欧州を除くとワゴンの需要が落ち込み、日本車も車種数を減らした。そのなかでワゴンの定番とされる車種がレヴォーグだ。

 現行型の登場は2020年10月だから、同年の販売実績は主に先代型の数字になる。従って登録台数は、2019年に発売されたカローラツーリングの約12%に留まるが、さまざまな魅力を備えていた。

 新型になった現行レヴォーグは、先代型の特徴を受け継ぎながら、機能をさらに洗練させた。走行安定性が優れ、乗り心地もしなやかで、ワゴンとしては走りのバランスはかなり高い。

 アイサイトも進化した。高速道路の渋滞時(50km/h以下)には、ステアリングホイールから手を放しても運転支援を受けられる。作動中には、ドライバーはステアリングとペダル操作から解放される。内装の質や後席の居住性も向上して、選ぶ価値の高いワゴンとなった。

 一方ワゴンで最も登録台数の多いカローラツーリングは、2019年の発売だから、2020年にはほかのカローラシリーズを除いて5万台少々を登録した。RAV4やアクアに近い販売実績になる。

 3ナンバー車になっても、ワゴンの中ではボディが小さな部類に入り、価格は「1.8S」が221万6500円に収まる。レヴォーグは1.8Lターボエンジンと4WDを組み合わせることもあり、買い得グレードの「GT・EX」が348万7000円だから、カローラツーリングは約127万円安い。この価格差も売れ行きに影響した。

 そしてカローラツーリングは、2020年5月以降、トヨタの全店が販売している。約4600店舗だが、レヴォーグを売るスバルの販売店は約460店舗だから、トヨタの10%だ。両車の販売格差には、店舗数も大きな影響を与えた。

 2020年のレヴォーグがモデル末期の状態にあり、店舗数と価格(先代型も売れ筋グレードは300万円を超えた)の違いも含めると、むしろ好調に売れたともいえるだろう。

【画像ギャラリー】本稿で紹介した2番手は何位?? 2021年3月販売台数TOP10+α

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!