王者カローラツーリングに対するレヴォーグの評価は?
・1位:トヨタ カローラツーリング/5万960台
・2位:スバル レヴォーグ/6196台
最近は欧州を除くとワゴンの需要が落ち込み、日本車も車種数を減らした。そのなかでワゴンの定番とされる車種がレヴォーグだ。
現行型の登場は2020年10月だから、同年の販売実績は主に先代型の数字になる。従って登録台数は、2019年に発売されたカローラツーリングの約12%に留まるが、さまざまな魅力を備えていた。
新型になった現行レヴォーグは、先代型の特徴を受け継ぎながら、機能をさらに洗練させた。走行安定性が優れ、乗り心地もしなやかで、ワゴンとしては走りのバランスはかなり高い。
アイサイトも進化した。高速道路の渋滞時(50km/h以下)には、ステアリングホイールから手を放しても運転支援を受けられる。作動中には、ドライバーはステアリングとペダル操作から解放される。内装の質や後席の居住性も向上して、選ぶ価値の高いワゴンとなった。
一方ワゴンで最も登録台数の多いカローラツーリングは、2019年の発売だから、2020年にはほかのカローラシリーズを除いて5万台少々を登録した。RAV4やアクアに近い販売実績になる。
3ナンバー車になっても、ワゴンの中ではボディが小さな部類に入り、価格は「1.8S」が221万6500円に収まる。レヴォーグは1.8Lターボエンジンと4WDを組み合わせることもあり、買い得グレードの「GT・EX」が348万7000円だから、カローラツーリングは約127万円安い。この価格差も売れ行きに影響した。
そしてカローラツーリングは、2020年5月以降、トヨタの全店が販売している。約4600店舗だが、レヴォーグを売るスバルの販売店は約460店舗だから、トヨタの10%だ。両車の販売格差には、店舗数も大きな影響を与えた。
2020年のレヴォーグがモデル末期の状態にあり、店舗数と価格(先代型も売れ筋グレードは300万円を超えた)の違いも含めると、むしろ好調に売れたともいえるだろう。
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