CR-X、シティターボII…時代を突き抜けたホンダ車と今後ホンダに出してほしいクルマ

■2代目CR-X/リッター100馬力を達成したテンロクスポーツ

1989年9月に追加された2代目CR-X SiRは1.6Lで160ps、車重1000kgという今ではとても考えられないスペックを誇っていた
1989年9月に追加された2代目CR-X SiRは1.6Lで160ps、車重1000kgという今ではとても考えられないスペックを誇っていた

2代目CR-Xの中古車情報はこちら!

 1987年に登場したCR-Xも突き抜けたモデルだ。先代のバラードCR-Xのほうがスゴイという意見もあると思うが、2代目CR-Xはシビック同様に新開発の4輪ダブルウィッシュボーンサスを全車に採用しているのがポイントだ。

 さらに走りの効率を追求するため、テールラインの整流効果向上をはじめ、細部まで徹底したフラッシュサーフェス化によりCD値0.30という優れた空力特性を発揮している。

 そして極めつけは1989年9月に追加されたリッター当たり100馬力という驚異的なハイパワーを実現した最高出力160psを発生する1.6L、直4VTECエンジンを搭載するSiRの存在だ。

 SiRには新開発のビスカス・カップリングLSDを搭載するなど、当時のテンロクモデルとしては最高のスペックを誇っていた。

 現在CR-Xの中古車は約13台流通していて、価格帯は約98万~約350万円。平均価格は約183万円となっている。そのうちVTECエンジンを搭載したSiRは約4台で価格はすべて200万円以上となっている。

■ホンダ ビート/このクルマなくしてはS660は生まれなかった

リアフェンダー部分にエアインテークが配置され、ミッドシップスポーツらしさを感じさせた
リアフェンダー部分にエアインテークが配置され、ミッドシップスポーツらしさを感じさせた

ホンダ ビートの中古車情報はこちら!

 本田宗一郎氏が亡くなられた1991年に登場した軽オープンカーのビートも突き抜け感はスゴイ。先日S660の生産終了がアナウンスされたが、このビートがなければS660は誕生しなかったといっても過言ではない。

 ビートは軽乗用車として初めてエンジンを運転席後方にレイアウトするMR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)方式の2シーターオープンカー。

 ミッドシップオープンカーとして注目されることが多いビートだが、実は軽自動車初となるSRSエアバッグ装着車を設定するなど安全装備も充実したクルマだったのだ。

フロントウインドウの傾斜角とラウンド角の最適設定によって、不快な風の巻き込みを抑えている。幌はマニュアル式のソフトトップを採用
フロントウインドウの傾斜角とラウンド角の最適設定によって、不快な風の巻き込みを抑えている。幌はマニュアル式のソフトトップを採用

 搭載するエンジンはF1のテクノロジーからフィードバックされた技術を採用。吸気効率を飛躍的に向上する「多連スロットル」やシャープなスロットルレスポンスと安定したアイドリングを両立する「燃料噴射制御マップ切り替え方式」を採用したMTREC直列3気筒エンジンを搭載している。

 現在ビートの中古車は約132台流通していて、平均価格は約72.3万円。中古車の価格帯は約34万~約200万円と幅広くなっている。

 かつて軽自動車ABCと呼ばれたマツダ AZ-1は約19台、スズキ カプチーノが約90台の中古車が流通しているが、ビートは最も多く残っており、ユーザーから支持されていることもわかる。

■初代インテグラ タイプR/超高回転型VTECエンジンを積んだFFスポーツ

3ドアクーペと4ドアハードトップを設定した、インテグラ タイプR(写真は3ドアクーペ)
3ドアクーペと4ドアハードトップを設定した、インテグラ タイプR(写真は3ドアクーペ)

初代インテグラ タイプRの中古車情報はこちら!

 これまでは本田宗一郎氏が存命していた時に発売されたモデルだったが、1995年8月に登場したインテグラ タイプRの突き抜け感は本田宗一郎氏のスピリットを強く感じるモデルだ。

 究極のFFスポーツモデルを目指して、当時世界最高峰のリッター当たり111psを実現した最高出力200psを発生する1.8L、直4DOHC VTECエンジンを搭載。

 ボディ剛性の高さ、ハードセッティングのサスペンションなど公道を走れるレーシングカーさながらのポテンシャルだ。

 現在、初代インテグラ タイプRの中古車の流通台数は約42台で、価格帯は約128万~約890万円と300万円を超える中古車が8台も流通するなどプレミアム価格となっており、だんだんと手が届かない存在になりつつある。200万円以下の中古車が流通している今が購入のラストチャンスと言えるかもしれない。

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