■ダイハツ、今年末にもタントにハイブリッド車を設定か
ダイハツは今年末にもタントをビッグマイナーチェンジし、EV走行可能なストロングハイブリッド車を設定する方針のようです。
軽自動車ではスズキ、日産&三菱がマイルドハイブリッドを実用化していますが、ストロング方式は現状存在せず、搭載されれば最高レベルの燃費性能となるでしょう。
ストロングハイブリッドは技術的には各社とも実用化が可能なレベルにあるようですが、軽自動車ではコストアップへの対応がとても難しい状況です。
2モーターやリチウムイオンバッテリーの組み合わせだとガソリンNA車に比べて50万円以上も高くなり、販売増が期待できない可能性があります。
このため当初は1モーターでコスト高を抑える工夫をするものと思われます。
トヨタからの技術導入とダイハツ独自開発の両方で実用化を目指しており、最終的にどちらを選んでいるかはまだ明らかになっていません。
■ヴェルファイア、エスクァイアは年内で生産中止へ!?
アルファード/ヴェルファイアは4月28日にも一部改良し、グレード&ボディカラーを統合するなど商品ラインナップを再編、ヴェルファイアは特別仕様車「Zゴールデンアイズ」のみにして、カタログモデルを廃止します。
これで今後販売台数の急減は必至で、年内いっぱいでの生産中止を決めることになりそうです。すでにアルファードとの5年後のリセールバリューは20万円以上もの格差が生じています。
一方エスクァイアは現時点で販売が大幅なマイナスになっていることから、同様に年内での廃止が検討課題です。
1~2月の登録台数ではヴォクシーが1万3760台で前年同期比11.9%増、ノアは7781台(同8.2%増)とともにプラスと好調なのに対してエスクァイアは2452台(同61.5%減)と激減状態にあり、モデル廃止は秒読み状態にあると言ってもいいでしょう。
■評判上々も日産 新型ノートが伸び悩む理由
日産の新型ノートが苦戦を強いられています。
首都圏にある日産販売店筋は、「新型ノート自体の商品評価は高いが、問題はe-POWER車だけに絞ったので、価格がバカ高くなり、ユーザーが絞られてしまったので販売が伸び悩んでいるのがネックになっている」と指摘しています。
従来モデルは低価格のガソリン車も設定されており、e-POWER車の販売構成比は60~70%でした。つまり30~40%が低価格のガソリン車を売っていたのに、その分がゼロになってしまったために売れゆきが伸び悩むのは当然ともいえるでしょう。
それをe-POWER車でカバーするため、仕切り価格を引き下げ、可能な限りリーズナブルな価格設定にしていますが、実際は販売店のマージン幅も引き下げられているので値引きに余力がなくなり、車両本体価格からの値引きは5万円以内が限界。ライバル車との価格競争力がなくなっている側面もあります。
1.2Lガソリン車は女性、法人、レンタカーなどの安定需要があったので、伸び悩みの要因として挙げられます。
■新型ヴェゼルに1.9%の残価設定クレジット
ホンダは4月22日に発表、発売する新型ヴェゼルの増販を後押しするため、1.9%の残価設定クレジットを設定する方針です。
通常の実質金利3.5%を1.9%に引き下げることで、従来に比べてガソリン車で10万円、ハイブリッドで20万円程度値上げする車両本体価格の負担増をカバーする狙いがあります。
フィット、ビッグマイナーチェンジしたオデッセイにも同様の低金利策を実施しており、これに倣ったものです。
次期型ヴェゼルはすでに3月上旬に先行予約の受付を開始し、初期の予約分は5月に入ってからの納車と好調な出足になっています。
現在のところ、モノトーンカラーで最上級Zを中心に売れていて、受注構成比の80%がハイブリッド車で占められています。
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