■500万円オーバー車を年間10万台売るトヨタの底力
登録車のみでの、車名(通称名)別ランキングをみると、上位10車中トヨタ車が7台ランクインしている。
しかも、4位に10万6579台を販売したアルファードが入っている。
支払総額ベースで500万円から600万円が当たり前ともいわれるアルファードを年間で10万台以上、月販平均で約8880台を販売した実績は、トヨタ系以外のメーカー系ディーラーの販売現場では、「アンビリバボー」な出来事とされ、「トヨタさんしかできない」と半ば白旗状態ともいえる話も聞いている。
2020年6月に正式発売し、いまだに納期遅延の続いているはハリアーも7位に入っている。高収益車種とされるモデルが2台も販売ランキングトップ10以内にランクインさせているのはまさに驚きである。
コロナ禍で経済格差が広がるなか、そして外出自粛などでお金の使い道が限られるなか、新車購入が注目され、平時とは異なる非常時の消費者心理(あまり目立たず贅沢したいなど)をトヨタがうまく囲い込んだ結果といってもいいだろう。
ちなみに軽自動車を含んだ総合ランキングでも、上位10車のなかで、登録車が5車ランクインしているが、すべてトヨタ車であった。
登録車であるヤリス(ヤリスクロス含む)が、軽自動車であり3年連続で総合ランキングトップだったN-BOXをトップの座から引きずりおろしたこと。
そしてブランド別軽自動車販売台数では軽乗用車、軽貨物を合わせた総合ランキングではダイハツがトップとなったが、軽乗用車ではスズキがトップであったこと。
そして、登録車だけでも、総合ランキングでも、「2020事業年度におけるトヨタ一強」状態をまざまざと見せつけるものとなったことが、2020事業年度締め年間販売台数ランキングでの大きなトピックといえるだろう。
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