42歳で逝去した日本人ミニカーデザイナー リュウ・アサダ氏の魅力あふれる作品を紹介


■熱狂的なアサダファンの思いとは

アサダ氏デザインのホンダ プレリュード。プレリュードは彼の父親の愛車だった

 ミニカー歴20年以上、日本有数のホットウィールコレクターでアサダ作品の大ファンである、『猫の恩返し』さんにアサダ作品の魅力を語っていただくとともに、6台のもっとも素晴らしいアサダ作品を選んでいただいた。

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 アサダさんが亡くなったと聞いたのは奇しくも、ホットウィールを買いに行っている時でした。もうショックで、買い物どころでは無くなってしまいました。

 アサダさんと言うと、ホンダを中心とした日本車のデザイナーとして有名ですが、実は日本では謎車や架空車などと呼ばれる、ホットウィール オリジナルデザインのミニカーでも数多くのヒット作をデザインされています。

 最近ではアヒルをモチーフにした『ダックン ロール』、そしてアメリカでは超人気ですでにプレミアム価格となっているデコトラをモチーフとした『ライジンエクスプレス』(日本では5月発売)がそれです。

 4年半の闘病の末に旅立ってしまいましたが、彼の最近の作品を見ると自分の寿命がわかってたんじゃないかと思われるところがあります

 『ポルシェ 944』の聴診器はまさに彼の主治医の愛車でした。『プレリュード』は何故、最終型なんだろう?と思ったら家族の思い出がたくさん詰まった彼の父親の愛車でした。そして『ライジンエクスプレス』。

 子どもの頃からデコトラが好きで、いつか「デコトラをミニカーにする」それが夢だったと、話されていたようです。

 本当に亡くなってしまったことが残念でなりません。もっと我々を楽しませて欲しかった。

 最後に、沢山の夢のあるミニカーを創造していただきありがとう。心よりご冥福をお祈りします。

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■猫の恩返しさんが選ぶアサダ作品ベスト6

アサダ作品の大ファンである猫の恩返しさんに、アサダ作品のベスト6を選んでもらった

 では、以下、猫の恩返しさんが選んだアサダ作品ベスト6をご紹介してみたい。

1.Super Blitzen

アサダ氏完全オリジナルデザインのSuper Blitzen

 アサダ氏完全オリジナルデザインのレースカー。ここまでカッコいいレースカーを作ったセンスは凄いです!

2.Rig Storm

ドラッグレーサーを見事なデフォルメで再現したRig Storm

 私はドラッグレースが好きなのですが、このトラックのレースカー、実はそっくりな実車をYouTubeで見たことがあります。それを見事にデフォルメで再現してくれました。因みに写真のホットウィールは非売品で、日本では入手出来なかったものです。

3.Duck’n Roll

Duck’n Roll。おなじみのアヒルのおもちゃをモチーフにするアサダ氏も只者ではないが、これにゴーサインを出すホットウィールの遊び心も素晴らしい

 ホットウィール伝統?のおふざけロッズですが、これは見た瞬間、「うわあ!やられたー!」という感じでしたね。アサダさんもスゴイですけど、これを商品化するホットウィールというブランドのセンスも素晴らしいです。

4.2003 Honda NSX Type-R

ワイルド・スピードに登場のホンダ NSXをデザイン。映画ファンにもアサダファンにもたまらない

 ワイルドスピードの大ファンとしてミニカー化して欲しかったのがこの後期型のNSXでした。その期待に見事にこたえてくれて、また最高の出来栄えでファンとしては非常にうれしい1台です。

5.DODGE VAN(ダッジバン)

10センチに満たないスケールにアメリカンバンの雰囲気がうまく詰め込まれている

 私自身、アメリカンバン自体が大好きですが3インチミニカーではなかなかその迫力を伝えているモノが少ないのです。しかし、さすがアサダさん。見事な造形で仕上げてくれました。

6.2015 MAZDA MX-5 MIATA(マツダ ロードスター)

小スケールのミニカーでオープンカーを作るのはディテール面で勇気がいるが、チープになることなくデザインされている

 3インチミニカーのコンバーチブルモデルはどうしても、チープな仕上がりになってしまいがちですが、それを感じさせない出来はさすがです。写真のモデルはドリフトドライバー、マッドマイク氏とのコラボモデルですが、そのロゴとホットウィール ロゴとのマッチングが素晴らしい。

 アサダ氏はここに紹介した以外にもたくさんの素晴らしいミニカーを世に送り出してくれた。ホットウィールはブランドの性格上、一度発売したら同じものを再度製造販売することはまずないが、アサダ作品の中には現在も販売されているもの、またデコトラのように5月に発売される予定のものもある。

 ミニカーから日本車人気を世界的に広めた立役者でもあるアサダ氏の作品をぜひ、手に取ってみてほしい。

【画像ギャラリー】ホットウィールに在籍して数多くのミニカーデザインを手掛けたリュウ アサダ氏の作品を見る