【奥深き平ボディの世界】昔ながらのゴツい平ボディを独自のノウハウで軽量化!これが「普通の平ボディ」の究極進化だ!【軽量型北陸仕様平ボディ】


 箱型のバンボディが主流の今日でも、根強い人気を誇る平ボディ。開放的な荷台を持ち、積み荷の形状などの制約が少なく、また荷台の仕様をアレンジしやすいのも人気の秘訣だ。フルオーダーメイドでつくられるこだわり満載の平ボディは「つくりボディ」と呼ばれ、一目置かれる存在となっている。

 そんなつくりボディの中から、今回は美川ボデーが製作した「軽量型北陸仕様平ボディ」をご紹介。昔ながらのゴツい北陸仕様の平ボディに独自のノウハウを注入し大幅な軽量化を実現した注目の一台だ。

文、写真/フルロード編集部
※2019年12月発売トラックマガジン「フルロード」第35号より

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■昔ながらの平ボディが美川ボデーの技術で現代的に進化

シンコー運輸倉庫の依頼を受け、美川ボデーが製作した「軽量型北陸仕様平ボディ」。昔ながらのゴツい北陸仕様の平ボディに美川ボデー独自のノウハウを注入し大幅な軽量化を実現。細かい部分も使いやすくアレンジした

 美川ボデー(神奈川県平塚市)は1924年に創業した平ボディ専門の架装メーカー。トラックのシャシーフレームとボディをつなぐサブフレーム(縦根太、横根太)のアルミ化など独自のノウハウを持っており、日本全国にリピートユーザーが存在する。

 いっぽう、ユーザーのシンコー運輸倉庫(富山県射水市)は、重工業の盛んな地元北陸の各種工業製品を日本全国に届ける業務がメイン。ウイングやトレーラも保有するが、天井クレーン荷役が必要な現場も多いため主力は平ボディという。

 今回の一台は、融雪剤や凍結防止剤によるサビを防ぐため通常よりゴツくつくられている「北陸仕様」と呼ばれる平ボディの軽量化がテーマ。見た目は昔ながらの平ボディだが、美川ボデーの技術で現代的なスペックに進化している。

荷台を下から覗いたところ。シャシーフレームとボディをつなぐサブフレームは縦・横根太の双方をアルミ化して軽量化。ただし重量物を固縛するための極太フックを設置する部分だけは頑丈なスチール製の角パイプを用いている

 ベース車両はいすゞギガCYL系3軸6×2高床リアエアサスシャシー仕様(GVW25t級)。キャブはベッド付きのフルキャブの標準ルーフ仕様だ。サブフレームは軽量化のためすべてアルミ化されるが、後述の理由で横根太の一部のみスチール製となっている。

荷台は3方開でアオリの高さはサイドが700mm、リアが600mm。荷台の内寸は長さ9400mm×幅2390mmとなっている

 荷台は3方開で、アオリの高さはサイド700mm、リア600mmという仕様。サイドアオリは開閉補助装置を備え、ドライバーが一人でも開閉できる仕組み。いっぽう、リアアオリはチェーンで水平に保持する機能を備える。これは長尺物を積む際に使うものだ。

鳥居は流行の収納スペース付ではなく、オーソドックスな仕様。荷台側のパネルに竹床材を流用し荷台・積み荷双方のダメージ軽減を図るなど工夫している

 鳥居は収納スペースを持たないシンプルな構造。木目調パネルは竹床材を流用したもので、鳥居と積み荷がぶつかった際の双方のダメージ軽減に寄与。鳥居~キャブ天井部にかけプロテクターハシゴ付ルーフデッキも備わる。

サイドアオリは一枚物で重いため、開閉補助装置を付けてドライバーが一人でも開閉できるよう工夫。リアアオリは長尺物を運ぶ際にチェーンで水平に保持できる仕組みとなっている

■重量物にも対応しながら軽量化を実現

ゴツい高床平ボディは背の高い積み荷より重量物に最適。下回りの架装スペースには余裕があるため収納ボックスなどの架装がしやすいのも魅力だ

 高床平ボディは背の高い積み荷よりむしろ、重量物の運搬に最適なヘヴィデューティな車両。

 積み荷を固定するためのフック類も相応にゴツめのものとなっており、荷台前方の引き出し式フックは19ファイの極太仕様を採用。このフックを引っ掛けるため、横根太の一部を頑丈なスチール製角パイプにしている。

 また、高床平ボディはシャシー下回りの架装スペースにゆとりがあるのも特徴のひとつ。今回はサイドレール部やリアオーバーハング部に大型収納ボックスを搭載。充実の収納スペースはドライバーの作業性アップに寄与しそうだ。

 昔ながらのゴツい北陸仕様の平ボディにアルミ製サブフレームを採用し、大幅な軽量化を実現。サビ対策をしっかり行ないながら、普通の平ボディと同等の最大積載量14300kgを誇る同車は、さまざまな現場で重宝されそうだ。

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