シビックタイプR S2000 ランクル…最高に気持ちのいいエンジンを積んだクルマ

■高回転型エンジンそのものを味わうならS2000

ホンダ S2000
ホンダ S2000

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 FFスポーツを極めたという意味ではFD系シビックタイプRが魅力的だが、高回転型エンジンそのものをピュアに味わうならS2000がお薦めだ。

 とりわけ、S2000前期型の250ps/8300rpm、22.2kgm/7500rpmというスペックは、もはや意地になっているとしか思えない数字。さすがに後期型では200cc排気量アップして使い勝手を改善するのだが、どうせ乗るならNA2L最強にこだわった前期型のやせ我慢を楽しみたいところだ。

■NAならではの自然な吹け上がりを楽しみたいなら1.6LNAの先代スイフトスポーツ

スズキ スイフトスポーツ(先代)
スズキ スイフトスポーツ(先代)

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 NAならではの自然な吹き上がりをもうちょっとお手軽に楽しみたい向きには、先代スイフトスポーツ(ZC32系)がいい。

 Bセグコンパクトのスポーツモデルは、税制区分の関係で他は全部1.5Lだが、スイスポだけは伝統的なモータースポーツ排気量区分に則った1.6Lと本格的。またそのM16A型エンジンは、136ps/16.3kgmと飛び抜けたパワーはないものの実にドライバビリティが素直で好ましいのだ。

 ちなみに現行スイフトスポーツは、140ps/23.4kgmを発生するK14C型の1.6L、直噴ターボを搭載している。

 M16A型はウェットライナー構造を採るなど、スズキのなかでは旧世代に属するエンジンだが、そのぶん最新のエンジンより余裕を持って丁寧に造られている。

 たとえば、軟窒化処理されたクランクシャフトなんて136ps程度のスペックには必ずしも必要ないが、こういう見えない贅沢がスイフトスポーツの「なんとなく心地よい吹き上がり感」につながっている。ちょっとクラシカルだけど、骨太で手応えの確かなスポーツエンジンなのだ。

 このZ32系スイスポなら、中古は100万円もあれば余裕。NAスポーツエンジンの気持ち良さを味わう入門編としては、こいつが最適と断言できる。

■新車限定だと現行ND型のRSがおススメ!

マツダ ロードスターRS
マツダ ロードスターRS

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 新車限定でNAの気持ちいいエンジンを選ぶとすると、これはもうND型ロードスターのP5-VP(RS)型にとどめをさす。

 一見するとマツダ2やマツダ3の廉価版に搭載されている1.5Lと大差ないと思われがちだが、乗ってみると吹き上がりのシャープさ、レスポンス、トルク感などがぜんぜん違う。

 それもそのはずで、クランクの素材をスチール鍛造に変更したほか、ブロック剛性を見直すなど、基本となる“腰下”のムービングパーツを丁寧に造り込んでいて、標準型とはほとんど別物といっていい改良が施されている。

 排気量や馬力が小さいだけで、すごく質の高いチューニングが施されたエンジン。個人的にはRFに搭載されている2Lよりこっちのほうが断然好き。

 ロードスターというクルマ自体が素晴らしく魅力的だけど、エンジン単体だけ見ても高く評価できると思ってている。

■レクサスRC Fやランクル、フェアレディZなどの多気筒大排気量車も見逃せない

2014年にRCシリーズのトップエンドとして登場したRC F。5L、V8のパワーユニットの気持ちよさは特筆。5Lの大排気量とは思えないほど軽く回るのは圧巻
2014年にRCシリーズのトップエンドとして登場したRC F。5L、V8のパワーユニットの気持ちよさは特筆。5Lの大排気量とは思えないほど軽く回るのは圧巻

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2007年9月に登場して13年が経過した現行のランドクルーザー200。全長4980mm×全幅1980mm×全高1870mm。次期型もこれと同等のサイズで登場する
2007年9月に登場して13年が経過した現行のランドクルーザー200。全長4980mm×全幅1980mm×全高1870mm。次期型もこれと同等のサイズで登場する

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現行Z。3.7L V6エンジンは、最大出力247kW(336ps)、最大トルク365Nm(37.2kgfm)
現行Z。3.7L V6エンジンは、最大出力247kW(336ps)、最大トルク365Nm(37.2kgfm)

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 NAの番外編として「乗るなら今がラストチャンス」なのが、多気筒大排気量エンジンだ。レクサスRC Fの2UR-GSE型は5LのV8、ランドクルーザーの1UR-FE型は4.6L、V8、フェアレディZのVQ37VHRは3.7L、V6。この辺のエンジン群は、現行モデルがラストで先はないと言われている。

 新車価格は高価だし、燃費が劣悪で足に使うのは厳しいが、お金に余裕があったら大排気量NAならではの図太いトルク感を味わってみるのも一興だ。

 こういうクルマたちは、もともとの生産台数が少ないから、将来ひょっとすると価格上昇が期待できるかもしれない。

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