レクサスIS改良から半年経過!! ビッグマイナーチェンジは成功したのか? 


■「ネオレトロ」というプレミアム感

 操縦性についてはIS 300も、IS 300hも、IS 350もひとからげに語ってしまいましたが、もちろんそれぞれにキャラクターは違います。

 もっともスポーティでパワフルな350 Fスポーツだと、ダイレクトさにちょっとオブラートがかかった感覚がもどかしく感じる部分もあるのですが、3.5L V6の318馬力/380Nmのパワー&トルクは迫力があります。もう少しクリアにグリップの感じが伝わってくると、さらに刺激的になるのではと思いました。

 300は2Lターボで245馬力/350Nmを発揮します。じつはこのパワーユニットのISとのマッチングが思いのほかよく、ノーズの軽さによる軽快な操縦性と、ふわっと膨らむターボのトルクの力強さがISの乗り味とよく合っていてWELLバランスだと感じました。

 もっともレクサスISらしいパワーユニットだと感じたのはハイブリッドの300hでした。4気筒2.5Lエンジンの178馬力/221Nmに143馬力/300Nmのモーター出力が加わり、想像以上に速い加速性能を備えています。

もっともISらしいパワーユニットを搭載するという2.5Lハイブリッドの300h
レクサスハイブリッドシステムはFRに対応。AWD仕様も存在する

 しかも低回転域をモーターの強力な駆動トルクが補ってくれるのでアクセルを踏み込んだ瞬間から力強く、スタートする時やカーブの立ち上がりでクルマが不思議なくらい軽く感じられます。

 300hに乗ると、レスサスISの必要以上にダイレクトさを表に出さない味付けがうなずけます。一部マニアのためにシビアで刺激的な操縦性にするのではなく、ISに乗るほぼすべての人が、刺激的で速くて楽しいと感じる味付けにセットしているということなのだろうと思います。

 8年が経って、そろそろモデルチェンジが気になる時期ではあるのですが、熟成したネオレトロ(?)なスポーツセダンとして、ほかにない個性を持っているということでもあます。タコメーターをひとつとってもこれから先、アナログメーターの針を持ったスポーツセダンは見られなくなるかもしれません。

 プレミアムセグメントのクルマは、「最新」も大切な要素かもしれませんが、それと同じくらい“ブランドらしさ”が大切なのではないかと思います。

 その意味で、モダンなエクステリアデザインを取り入れながらの中身の熟成が見事に成功しており、ビッグチェンジを行ったことの意味は充分にあると思います。

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