GT-Rも激変させた奇才! イタルデザインが手がけた名珍国産車 6選

珍作? なかにはこんなイタルデザインの国産車も

■スズキ キャリイ (1969-1972年)

フロント・リア対称のような画期的なデザインをまとって登場した4代目キャリイのバン

 前を見ても後ろを見てもフロントマスクのような前後対称的なデザインは、「さすが!」と言うしかないが、軽ワンボックスとしては、明らかに積載性に問題があった。

■スバル アルシオーネSVX(1991-1996年)

 名車の誉れ高いが、実際に買って乗っていた私としては、中途半端な作品だったように感じる。

 超前衛的なサイドウィンドウの開閉構造は見る者を驚愕させ、ウエストラインの2段構造は、その後の自動車デザインに影響を与えたが、機能性には欠け、デザインのためのデザインという面も。乗っていて、割とすぐに飽きてしまいました。

■ダイハツ ムーヴ(1998-2002年、2代目)

 もともとムーヴは、ワゴンRのフォロワーとして誕生したが、イタルデザインが手掛けたこの2代目に至っても、シンプルネスやバランスなど、あらゆる面で2代目ワゴンR(1998年)のデザインに負けている。

◆  ◆  ◆

 ちなみにイタルデザインは、2010年、フォルクスワーゲングループの傘下に入った。2015年には、ジウジアーロ氏が持っていた残りの株も、すべて売却されている。

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