困ったときの対応やメンテナンスにも欠かせない“トリセツ”
取扱い説明書にはバッテリー上がりやスマートキーの電池切れなどのトラブルの際の対応が記載されていることも多いので、確認しておくか「困ったときには取扱い説明書を読む習慣」を付けておきたい。
●手入れなどの注意点
・特殊な塗装の扱い(マット塗装は洗車機を使えない、手洗い洗車でも優しくする必要があるなど)
・洗車機の使用可否/例えば、日本車の電動ハードトップとなるオープンカー同士でも洗車機は、マツダロードスターRF=使用不可、ダイハツコペン=使用可など
●メンテナンスの注意点
・タイヤの指定空気圧(ドアや給油口にも記載されている)
・使用可能なオイル類(エンジンオイルの粘度、エンジンオイルを含む規格など)
・消耗パーツの交換サイクル(クルマによっては気にすることが少ないプラグ、あまり聞くことがない燃料フィルターといったものも)
・ガレージジャッキを掛けるポイント(トヨタ車は記載していることが多い)
GT-Rなど特定車種にしかない個性的な取扱上の注意点も
具体的な例として日産 GT-Rと、絶版車ながらマツダ RX-8を挙げてみたい。
●GT-Rは慣らし運転から消耗パーツに至るまで細かな注意点を記載
2007年の登場以来未だに類似したクルマはなく、規格外、特殊ともいえるクルマなだけに以下のような記載がある。
・慣らし運転の方法
・車両保証の詳細な説明
・カスタマイズに関する重大な注意
・サーキット走行の際の注意
・消耗パーツに関する注意(一例としては理由まで記載のうえ、エンジンオイルに関しては指定以外のものや添加剤使用不可の旨記載)
このように、読んでいると「そうなんだ!」、「ここまで教えてくれるんだ」と感じることも多く、なかなか面白い。
●RX-8はロータリーならではの注意点を記載
RX-8はロータリーエンジン搭載車のため、俗に“カブる”と言われる「プラグに燃料がつきすぎ、セルモーターは回るけれどエンジンが掛からない」というトラブルが起こりうる。
その対応として、「燃料を止めた状態で、ローターを空回してプラグを乾かす」ためのデチョークという作業が取扱い説明書に記載されている。なお、方法はアクセルペダルを全開に踏んで、キーを回すと、簡単ではある。
◆ ◆ ◆
ここまで読んでもらうと、クルマの取扱い説明書には知っておきたい情報がたくさん記載されていることがわかるだろう。
クルマが納車された際やふとしたときにでもパラパラとでもいいので説明書は一度読んでみるとよいだろう。「困ったときには取扱い説明書を読む」という習慣をぜひ付けて欲しい。
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