「最大トルク」以上にトルク感のある車
■プジョー 308アリュール ブルーHDi(1.6L DE)
・最大トルク:30.6kgm(300Nm)/1750rpm
■プジョー 308 GT ブルーHDi(2L DE)
・最大トルク:40.8kgm(400Nm)/2000rpm
今度は、前記した最大出力のトルク版。
ちょうどプジョー308のクリーンディーゼルエンジンに1.6Lと2Lがあり、もちろんトルク・出力共に2Lが優るのだが、1.6Lのトルク発生回転数は2Lに比べて250回転低い1750回転で300Nmを発生。
では、2Lモデルはというと2000回転で400Nmを発生している。2Lエンジンの1750回転時のトルク値はわからないが、トルクは低回転で発生していればいるほどにトルクフィールを感じるもの。
その証拠にゼロ回転時から最大トルクを発生させることのできるEV(電気自動車)は、アクセルを踏み込めばいきなり強烈なトルクで加速するので、どの内燃機関もかなわない。
だから、308の1.6Lディーゼルは排気量&スペック値からイメージするよりもトルク感があるわけです。
「車重」以上に軽快感のある車
・日産 リーフ/車重:1520kg(G)
・参考)マツダ アクセラ/車重:1360kg(15XD)
・参考)スバル インプレッサスポーツ/1320kg(2.0i-Lアイサイト、FF)
車両重量のイメージ以上に軽快なのはEVの日産リーフだろう。バッテリーだけで200kgをはるかに超える。そのため車重は1520㎏(Gグレード)。
しかし、EVのモーター特性としてゼロ回転時から最大トルクを発生するので発進時からアクセルレスポンスも機敏。
バッテリーを床下にマウントしているから低重心となり、車体の重心高が大幅に下がるので運動性能にもポジティブ。よって軽快感が高く気持ちの良いハンドリングとなるのだ。
カタログ燃費以上に実燃費が良い車
これは様々な広報車両を借り、ほぼ毎日乗り回している筆者の経験からいうとボルボの新しいXC40だ。
2Lターボで普通のドライビングでカタログ値12.4km/Lを大幅に上回る14.0km/L台を記録したのだ。これにはかなり驚いた。
高速道路走行が80%を占めていたが、河口湖方面に向かういわゆる上り坂が多いシチュエーションも含む道路状況での数値。かなり効率の良いSUVといえるだろう。
安価なサスペンション形式でもハンドリングが良い車
トーションビーム式は左右の車軸が1本のビームで繋がったものだ。これに対して左右が分離した独立懸架式がある。
一般的に独立懸架が良いといわれているけれども、トーションビームにもメリットはある。
ロールした時にコーナリング外側のタイヤがネガティブ、内側のタイヤがポジティブにキャンバー変化するので、両輪のタイヤのトレッド面をしっかりと路面に接地させることができ、グリップも上がるのだ。
また、部品点数が少ないから安上がり。デメリットは左右が繋がっているからサスペンションの自由度が制限され、乗り心地も悪くなる。
だから、ハンドリングが一概に悪いとは言えないのだが、それでも走り終わってスペックを見たり床下を覗いたりして、「えっ! これトーションビームだったんだ!」と驚かされることもある。
その車は、先代シビック・タイプR。そう、フランスの某メーカーの持つニュルFF最速記録を破ったあのクルマなのです。
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