■イメージも走りも変えたハイブリッドの導入
走りの良さに加えて、2018年に導入されたハイブリットモデルは、プロボックスのイメージを変える。
法人の社用車にハイブリッドを導入する動きは、年々増えている。多くはアクアやプリウスなどの、乗用車のハイブリッドを使っていたが、プロボックスのハイブリッド化で、より費用対効果の高い、社用車の導入が可能になった。
ハイブリッドの導入は、イメージアップだけではなく、走りの実力も高めている。プロボックスハイブリットには、初代プリウスαから採用され、クラウンにも搭載されている、車体のピッチングを抑制する機能、「バネ上制振制御」を搭載する。
商用バンの足回りは、重い荷物を積載するために引き締めるのが通例だ。しかし、これは商用バンの動きをヒョコヒョコとしたものにしてしまう。プロボックスハイブリットでは、バネ上制振制御のおかげで、前後のピッチングが少なくなり、乗り心地が格段に良くなっているのがわかる。
プロボックスハイブリットに乗ると、明らかに運転後の疲労感が少ない。筆者が話を聞いた中では、「マイカーよりも運転が楽」と答えるドライバーもいた。
商用バンと侮るなかれ、プロボックスは、商用に限るのはもったいないと思えるほどにクルマの出来が良い。一度乗れば、その性能の高さを体感できるはずだ。この仕上がりで、最上級グレードが200万円というのは、破格の安さであろう。
主な販売先が法人なだけに、試乗などはほとんど行われずに買われていくクルマなのだが、実際に乗ってもらう機会を増やしたら、さらなる販路拡大につながりそうだ。トヨタ販売店さん、各店舗に1台、プロボックスの試乗車を用意してみてはどうだろう。
きっとプロボックスの新たな価値に気づく人が、増えるはずである。
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