世界初の自動運転レベル3レジェンドで500㎞ 一気に走ってわかった大切な実感【自律自動運転の未来 第20回】

■運転するのは人か、機械か、の2択ではない

 今回、Honda SENSING Eliteを搭載したレジェンドと長距離を共にして抱いたレベル3に見るべきところは、人/機械という二者択一の運転環境ではなく、人と機械の協調運転の世界でした。

 そしてこの先、見方を変えれば曖昧とも受け取れるこうした運転環境の社会的受容性を市場ではかり、結果、「やはり万人受けは難しいよね」となるかもしれません。

 言い換えれば、「レベル2だ」、「レベル3だ」という我々の認識は法的な部分とそれにまつわる車両制御、そして担保すべき安全性にあるわけです。よってレベルに関わらずシステムを構成する要素技術はどんな制御であっても崇高なものであることに変わりはありません。

 要素技術は組み合わせたり昇華させたりすることで、また違った運転支援や自動運転環境を提供してくれます。

 その意味で「万人受けは難しい」ともなれば、大型トラックでの自動運転開発環境がそうであるように、レベル2からレベル4へとレベル3をスキップする、そんな発展的解消なる選択肢もあって良いと思いました。

 一人でも多くのドライバーにレベル3の運転環境を味わっていただきたい……。これが運転支援技術や自動運転技術を見つめてきた筆者の願いです。

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