ノートシリーズ月販目標1万2000台!? オーラ登場で強気に攻める日産は販売トップに立てるのか?

■「ヤリス」強し。日産念願のランキング1位が獲れるか! といえば厳しい状況だ

 ノートオーラが「小型/普通車の登録台数1位を獲得できるか」というテーマで考えると、一番の課題としてヤリスがある。日本自動車販売協会連合会では、ヤリス+ヤリスクロス+GRヤリスの合計台数を「ヤリス」として公表しており、その台数は2021年1~6月の1カ月平均で1万9852台だ。

昨年発売されたヤリスシリーズは絶好調! シリーズ計で月販約2万台近く売れている。ヤリスとヤリスクロスはノートとオーラとは異なるベースを共用する兄弟で、各々のモデルが月1万台近くとよく売れている
昨年発売されたヤリスシリーズは絶好調! シリーズ計で月販約2万台近く売れている。ヤリスとヤリスクロスはノートとオーラとは異なるベースを共用する兄弟で、各々のモデルが月1万台近くとよく売れている

 ボディタイプ別の内訳は、ヤリスの1カ月平均が約9800台、ヤリスクロスは9200台、残りの800台少々がGRヤリスになる。ヤリスはコンパクトカー、ヤリスクロスはSUVになることから別々に算出すると、両車とも1万台以下だ。ノート+ノートオーラが前述の1万1400台登録されると、小型/普通車の販売1位になる。

 しかし実際に公表されるヤリスの登録台数は、シリーズ全体の合計台数だから、ノート+ノートオーラが追い抜くことは相当に難しい。

ではノートとオーラの天下獲りは夢で終わりか? と言えばそうでもない。7/19発売の新型アクアがフィーバーすれば、ヤリスは食われる可能性も!? 日産得意の隙間狙いだが、今のノートの売れっぷりから見ればそれも夢ではないか?
ではノートとオーラの天下獲りは夢で終わりか? と言えばそうでもない。7/19発売の新型アクアがフィーバーすれば、ヤリスは食われる可能性も!? 日産得意の隙間狙いだが、今のノートの売れっぷりから見ればそれも夢ではないか?

 もっとも見方を変えると、販売台数とは、所詮そういうものだ。ヤリスが1位になる背景には、コンパクトカーとSUVを一緒にする矛盾が潜む。

 N-BOXの販売は絶好調だが、同じ価格帯のフィットが影響を受けて伸び悩み、2021年1月~6月の販売ランキングでは、ホンダはトヨタ、スズキ、ダイハツに抜かれて4位であった。「N-BOXが売れている」と喜べる状況ではない。

 「販売ランキング」の結果は気になるが、参考程度に留め、ご自分でライバル車を含めた試乗車を乗り比べて判断していただきたい。

【画像ギャラリー】ノートが再び販売台数年間No.1を獲るオーラが見えるのか?占ってみる

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