■超小型モビリティや軽自動車のEVが増えていく
もう1つは近距離だけに絞ったEVのシティコミューターや軽自動車のEV、そして軽自動車よりも小さい超小型モビリティだ。
超小型モビリティではトヨタがシーポッド(2人乗り)の個人向け本格販売を2022年に始める予定。ボディサイズは全長2490×全幅1290×全高1550mm、最小回転半径3.9m。9.06kWhのリチウムイオンバッテリーを床下に搭載し、最高速度は60km/h、1充電あたりの航続距離はWLTCモードで150km。価格は約165万円~171万6000円。
軽自動車のEVでは、日産と三菱が共同開発している軽EVが2022年4月に登場。ホンダも2024年に軽EVを発売することを明言している。7月21日、トヨタとダイハツ、スズキが提携して軽商用EVを発売することを明らかにした。
■スマホ感覚のシティコミューターの考え方がホンダe
シティコミューターの考え方がホンダeである。ホンダeに搭載されているリチウムイオン電池はリーフの40kWhと比べても容量が小さく、1充電あたりの航続距離も短い。
ホンダは、街中で小さくて使いやすいスマートフォンのようなEVで、街中メインに乗ることを想定している。ホンダeのパナソニック製バッテリーは急速充電能力が高く、30分の急速充電で202km走れるというのがコンセプト。家庭用/公共AC充電コンセントは、タイプ1~3.1kwで9.6時間以上、タイプ1~6.0kwが5.2時間以上となっている。
30分の急速充電で走行可能な距離は、リーフの40kWhが144km、62kWhが137km。BMW i3は192km、三菱i-MiEVは約180kmと出ている。これを見ると、ホンダeは202kmと急速充電性能がいかに高いかがわかる。
■我が愛車の1充電あたりの航続距離は200kmを切ることはなくなった
我が家のホンダeは上級グレードのアドバンス。総電力量は今では少なめの35.5kWhだ。WLTCモードの1充電あたりの航続距離は259kmと発表されている。実燃費に近いEU式のWLTPモードでは222kmだ。だから安全に走れるのは200km程度だと考えたほうがいい。
ホンダeは、運転に慣れていないと電費が悪い。最初は5km/kWhを割ることがしばしばだった。これだと最大で180kmも走れない。安全マージンをとると150km以内で充電する必要がある。
最近は電費を悪化させない乗り方がわかったので、よほど条件が悪くないかぎり、1充電あたりの航続距離は200kmを切ることはなくなった。ただし、積極的に走りを楽しんだり、エアコンをフルに使い続けると電費はグッと落ち込む。
メーターは直近の7月の平均電費で、917.1km走っての平均電費は7.2km/kWhだった。
35.5kWの電池容量だから計算では満充電で255.6km走れる計算。エアコンは入れたり切ったりしたが、かなりいいはずだ。
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