ホンダeオーナーが激白! EVの航続距離は何kmだったら満足するのか

■超小型モビリティや軽自動車のEVが増えていく

全長2490×全幅1290×全高1550mmという超小型モビリティのトヨタシーポッド。最高速度60km/h、1充電あたりWLTCモード航続距離150km
全長2490×全幅1290×全高1550mmという超小型モビリティのトヨタシーポッド。最高速度60km/h、1充電あたりWLTCモード航続距離150km

 もう1つは近距離だけに絞ったEVのシティコミューターや軽自動車のEV、そして軽自動車よりも小さい超小型モビリティだ。

 超小型モビリティではトヨタがシーポッド(2人乗り)の個人向け本格販売を2022年に始める予定。ボディサイズは全長2490×全幅1290×全高1550mm、最小回転半径3.9m。9.06kWhのリチウムイオンバッテリーを床下に搭載し、最高速度は60km/h、1充電あたりの航続距離はWLTCモードで150km。価格は約165万円~171万6000円。

 軽自動車のEVでは、日産と三菱が共同開発している軽EVが2022年4月に登場。ホンダも2024年に軽EVを発売することを明言している。7月21日、トヨタとダイハツ、スズキが提携して軽商用EVを発売することを明らかにした。

2019年の東京モーターショーで公開された日産IMk。2022年4月に登場予定
2019年の東京モーターショーで公開された日産IMk。2022年4月に登場予定

■スマホ感覚のシティコミューターの考え方がホンダe

山中湖で充電中の筆者のホンダe
山中湖で充電中の筆者のホンダe

 シティコミューターの考え方がホンダeである。ホンダeに搭載されているリチウムイオン電池はリーフの40kWhと比べても容量が小さく、1充電あたりの航続距離も短い。

 ホンダは、街中で小さくて使いやすいスマートフォンのようなEVで、街中メインに乗ることを想定している。ホンダeのパナソニック製バッテリーは急速充電能力が高く、30分の急速充電で202km走れるというのがコンセプト。家庭用/公共AC充電コンセントは、タイプ1~3.1kwで9.6時間以上、タイプ1~6.0kwが5.2時間以上となっている。

 30分の急速充電で走行可能な距離は、リーフの40kWhが144km、62kWhが137km。BMW i3は192km、三菱i-MiEVは約180kmと出ている。これを見ると、ホンダeは202kmと急速充電性能がいかに高いかがわかる。

他社EV車Aのリーフの40kWhは144km、62kWhは137km。他社EV車BのBMW i3は192km、他社EV車Cの三菱i-MiEVは約180km
他社EV車Aのリーフの40kWhは144km、62kWhは137km。他社EV車BのBMW i3は192km、他社EV車Cの三菱i-MiEVは約180km

■我が愛車の1充電あたりの航続距離は200kmを切ることはなくなった

御殿場のホンダで充電中の愛車、ホンダe
御殿場のホンダで充電中の愛車、ホンダe
7月の平均電費で、917.1km走っての平均電費は7.2km/kWh
7月の平均電費で、917.1km走っての平均電費は7.2km/kWh

 我が家のホンダeは上級グレードのアドバンス。総電力量は今では少なめの35.5kWhだ。WLTCモードの1充電あたりの航続距離は259kmと発表されている。実燃費に近いEU式のWLTPモードでは222kmだ。だから安全に走れるのは200km程度だと考えたほうがいい。

 ホンダeは、運転に慣れていないと電費が悪い。最初は5km/kWhを割ることがしばしばだった。これだと最大で180kmも走れない。安全マージンをとると150km以内で充電する必要がある。

 最近は電費を悪化させない乗り方がわかったので、よほど条件が悪くないかぎり、1充電あたりの航続距離は200kmを切ることはなくなった。ただし、積極的に走りを楽しんだり、エアコンをフルに使い続けると電費はグッと落ち込む。

 メーターは直近の7月の平均電費で、917.1km走っての平均電費は7.2km/kWhだった。

 35.5kWの電池容量だから計算では満充電で255.6km走れる計算。エアコンは入れたり切ったりしたが、かなりいいはずだ。

次ページは : ■ホンダeの1充電あたりの航続距離に不満を持ったことはあるか?

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