新型アクアは何位!? 各社エースコンパクトお薦めランキング


■維持費、燃費、価格を含めた「割安感」で選ぶと?

新型アクアのWLTCモード燃費は33.6km/L~35.8km/L、ヤリスハイブリッドは35.4km/L~36km/L。両者の装備を限りなく同じものに揃えて換算した価格はアクアが10万円強高い

 この4車の中でWLTCモード燃費が最も優れているのはヤリスハイブリッドだ。2WDの数値は35.4~36km/Lだから、日本で購入可能な4輪車としては最良だ。

 アクアのWLTCモード燃費は、販売の主力グレードは33.6km/Lで、燃費スペシャル的なBは35.8km/Lに向上する。ノートは売れ筋のXとSが28.4km/Lで、Fは29.5km/Lだ。フィットのe:HEVは、2WDが27.2~29.4km/Lになる。燃費はヤリスハイブリッドとアクアが優れている。

 機能や装備と価格のバランスではフィットが割安だ。アクアも最上級のZは、装備を充実させて価格を抑えた。ノートも割高ではないが、セットオプションが多い。LEDヘッドランプや運転支援機能のプロパイロットを装着すると、車両価格を含めた合計額が270万円を超えてしまう。

 従って燃費で選ぶならヤリスハイブリッド、燃費が優れ、価格も割安なのはアクアZ。機能や装備と価格のバランスで買い得なのはフィットになる。


●この項目の順位
★1位:アクア
・2位:ヤリス
・3位:フィット
・4位:ノート

■総合力の評価は?

筆者が総合1位に選んだノートe-POWER。質感の高い内装や滑らかな走り、使い勝手の良さを兼ね備えた1台

 コンパクトカーは基本的に実用重視のカテゴリーだが、乗用車である以上は、内外装の質や運転の楽しさも大切だ。そこで総合力も、居住性、走行性能、燃費などの実用性と、質感や楽しさ、乗り心地などの情緒的な価値を組み合わせて判断したい。

 総合力の1位はノートだ。滑らかな加速、優れた走行安定性などの走りが注目されるが、インパネ周辺など内装の質も高い。後席の居住性や荷室の使い勝手といった実用性にも配慮され、バランスの良い商品に仕上げた。

フロントのVモーショングリルやセンターディスプレイと一体化されたデジタルメーターが新時代の日産を象徴する

 2位はフィットだ。後席の居住性は、取り上げた4車種の中では最も優れている。荷室も使いやすくシートアレンジも多彩だ。運転感覚は穏やかでスポーティとはいえないが、後輪の接地性は高く、危険を避ける走行安定性も優れている。楽しさはあまり感じないが、走りについても安定性などの実用性は高い。

 アクアはノートやフィットに比べて雰囲気は大人しいが、100V・1500Wの電源コンセントを全車に標準装着するなど、装備を充実させた。さらに駆動用電池は、Bを除くとバイポーラ型ニッケル水素とした。従来のニッケル水素に比べるとコンパクトで、Bグレードやヤリスハイブリッドのリチウムイオンに比べるとコストを抑えられる。アクアは装備を充実させて価格は割安だ。

 そこでアクアは、ノーマルエンジンを用意しないハイブリッド専用車なのに、1か月の販売目標を9800台まで高めた。アクアと同様のハイブリッド専用車になったノート+ノートオーラ軍団を迎撃すべく、鼻息は荒い。

新型アクアに初採用されたバイポーラ型ニッケル水素電池。小型化により従来型ニッケル水素電池の約1.4倍に相当する電池セルを収容できる。バッテリー出力は旧型の約2倍向上

 またアクアの1か月の販売目標は、ヤリスの7800台、ヤリスクロスの4100台と比べても圧倒的に多いため、販売店では「アクアは生産規模が大きいので納期は短い。ヤリスクロスは5か月以上を要するが、アクアは新型車なのに今のところ2か月で納車できる」という。アクアは価格が割安で、なおかつ今のところ納期は短いわけだ。

 そうなると今後のトヨタのコンパクトカーでは、ハイブリッドならアクア、ノーマルエンジンはヤリスという選び方になりそう。商品力については、総合的にはノート、実用重視ならフィットだが、売れ行きではアクア+ヤリスのトヨタ車がリードする。トヨタでは別枠としてスーパーハイトワゴンのルーミーも好調に売れているため、販売面ではコンパクトカーの主力はトヨタ車であり続ける。

●この項目の順位
★1位:ノート
・2位:フィット
・3位:アクア
・4位:ヤリス

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