■なぜ英国ではライトウェイトスポーツが多く生まれたのか?
欧米ではいわゆるキットカーを楽しめる環境が整っている国がいくつもあるが、なかでもイギリスは群を抜いてその数が多い。
背景には課税の高い完成車に対し、分解された自動車は部品扱いと同等の低い課税ですむなど法規的なハードルが低いことや、イギリス人が気質としてこうしたクルマを好むことが主な理由として考えられる。
今でもF1チームの多くが本拠地を置くほどで、世界のモータースポーツの中心でもあるイギリスでは、早くから一般人もモータースポーツへの参加が盛んだった。いわゆる“お国柄”というわけだ。
自身が駆る車両を調達するため、人々は個人的な趣味の延長のようなガレージから立派な工場を持つ専門メーカーまで、「バックヤードビルダー」と呼ばれる業者を頼った。
さらには、それを受けてFRPや金属パネルをはじめ、大がかりな鋼管スペースフレームやカーボンモノコックの製作までにも対応できる専門の業者がいくつも生まれた。
イギリスでは、より多くの人々にとって“クルマ道楽”を始めやすい環境が整っているというのはうらやましいかぎり。
こうした一連のことは自動車の「文化」として根付いており、過去だけでなく現在でも同様の小規模メーカーが続々と誕生しているのだ。
【番外コラム】ロータスエリーゼってもう買えないの?
現在ロータスの公式HPを見ると、エリーゼの新規注文をすべて締め切っている。もうエリーゼは新車で狙えないのか? 問い合わせたところ、「日本国内は全部売り切ってしまい、在庫もない」とのこと。もしエリーゼを買うなら、中古を狙うしかなさそうだ。
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