■実際どれほどの効果があるのか?
重要なのはレーダー探知機と比べてどうなのか?という点だが、そこはやはり本家にはかなわない。昨今のレーダー探知機はmicroSDカードや搭載するWi-Fiを使い、スマホ(PC)経由で最新の取り締まり情報を取得できるものも多い。
ただこの情報の元となるデータベースもスマホアプリの会社のものという場合もあるので、そこまでの実力差があるとは思えない。
ネックとなるのはやはり「移動式オービス」だろう。レーダー探知機も完璧というわけではないが、それでも場所を変えて神出鬼没に設置されるこれらの取り締まり機器にリアルタイムに対応できるメリットは大きい。
普段、速度は守っているが、事前に情報が分かればさらに安全運転に努める、といった人にはスマホアプリはこの上ない便利さを与えてくれるはずだ。
また同じアプリでも有償と無償のものが存在する場合、まずは無償から始めてみることをオススメする。広告表示とかがウザいと感じたり、機能制限をかけているケースもあるので、その部分は自己判断で選びたい。
ちなみに筆者は現在、ナビアプリとは別に3つの取り締まりアプリを切り替えながら使っているが、結局最後は有償タイプに切り替えた。月額100円前後のものだが、缶コーヒー1本分だと思えば安い出費だ。
最後に高速道路などを走っているとオービス手前で減速して、通過した後に全開!で走り去る輩(やから)を散見する。交通の流れも乱れるし、そもそもモラルとしてどうなのか?という部分も含め「アプリがあるから大丈夫」といった慢心はくれぐれも自重してほしい。
■オススメアプリ3選
●Yahoo!カーナビ「スピード注意情報プラス」
iOSのみ(12.0以降)。月額250円。
元々無料のYahoo!カーナビには固定式オービスの情報は入っている。新サービスはこれに「移動式オービス」「ネズミ捕り」「検問」の情報を提供しようというものだ。
地図上でのアイコン表示や接近すると音声で注意を促してくれるなど一通りの機能は搭載する。
また移動式オービス等の情報に関してはユーザーからの投稿をベースに実地確認し間違った情報は削除するなど鮮度にもこだわっている。
現状はiOSのみだが、いずれAndroid携帯にも対応するだろう。申込日から1週間は0円ということなので、まず実際に試してみて、気に入ればそのまま「サブスクリプション」で使い続ければ良い。
●オービスガイド
Android4.1以降、iOS10.0以降。
広告付き無料版、通常版(買い切り版:370円。これにプラスしてプレミアムコース;月額120円。OSにより仕様が異なる)
全国1000箇所以上のポイントを実地調査し実在するオービスのみを登録するなど膨大なデータベースを持つ専用アプリ。WEBブラウザ上でも同様の情報を確認することができる。
移動式オービスへの対応はもちろん、ネズミ捕りや検問情報も搭載する。
このアプリのポイントはユーザーの投稿レベルの高さ。これにより比較的早く情報がアプリ上に反映される点。さらにこのアプリを使っているドライバー同士がリアルタイムでメッセージ情報を共有し画面上で確認できるすれ違い機能も搭載している(オフにすることも可能)。
固定式オービスの場合はカメラの向きや写真表示のほか、距離に応じて三段階の警告などにも対応、前述したバックグラウンド使用やバッテリーの消費を抑えるエコモード画面も搭載。常にユーザーの声に対し、アップデートをくり返しているアプリだ。
iOS版、Android版共にまずは無料版から入ってみるのが良いが、正直機能はかなり少ないので最低でも370円の買い切り版がオススメ。それ以上のカスタマイズ機能等を求めるのであれば月額120円のプレミアムコースを選択すればよい。
●交通違反撲滅委員会EXECUTIVE
Android4.1以降(360円:買い切り)
iOS9.0以降(370円:買い切り)
周辺に存在する取り締まり情報(過去も含む)をわかりやすいアイコンで表示するアプリ。
データ自体の更新機能やユーザーの投稿機能もあり、有料道路では交通規制情報も教えてくれる。また地図画面の他にも自車位置を中心としたレーダー表示も可能で十分な機能を持つ。また簡易型のナビ機能も搭載する。
使って感じたのは、とにかく音声による情報が多く、初期値の5km周辺の情報だけでもずっと音声が流れるほどで、少々ウザい部分もあるが、それだけ情報が多く、またカスタマイズすることで取り締まりの種類等も切り替えることができる。
ユーザーは「委員」と呼ばれ、取り締まり情報を報告することでランクが上がる昇格システムも面白い。最終目標は「統合幕僚委員長」である。
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