■他のメーカーに一歩譲る『スキマ車種』も
ただ死角がないわけではない。RAV4にPHVがあるが、三菱ではアウトランダーとエクリプスクロスにPHEVがラインナップされており、なんとなく「PHEVの三菱」みたいなイメージができている。
また、スバルでは海外でラインナップされている、ステーションワゴンをSUV風にした、“アウトバック”が9月2日に国内発表された。このタイプもトヨタにはいまのところない。
さらには、アメリカあたりではミニバン代わりに“ママ ビークル”として人気の高い、フルサイズで3列シートを採用するSUVがまだラインナップされていない(マツダにはCX-8がある)。
ただし海外市場ではハイランダーがすでにあり、中国では兄弟車のクラウンクルーガーもあるので、市場動向次第では導入もありえる状況といっていいだろう。
販売力を考えれば、トヨタ以外のメーカーがトヨタ並みにSUVの緻密なラインナップを構築するのはほぼ不可能。となれば、前述した三菱のPHEVや、スバル アウトバックなど、トヨタにはない“隙間商品”的なもので他メーカーは対抗していくことになるだろう。
緻密に見えるラインナップでも隙間は必ずあるはずだ。ただ、“隙間商品”とは言えないほど、市場での反応がよければ、たちまちトヨタが自社から同じコンセプトのモデルをラインナップしてくるだろう。
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