現場では意外と好評だった? 営業マンが復活を熱望する絶版車 5選


■マツダ MPV

1990年登場のマツダ MPV。マルチパーパス・ビークル=多目的車という用途を、そのまま車名にしているところにもマツダの自信がうかがえた。写真の3代目は2.3Lターボ車もあり、スポーティさも光っていた

 マツダのミニバンづくりは秀逸だった。プレマシーのカラクリ7thシートや、天井にポップアップ型のテントが出来上がるボンゴフレンディのオートフリートップなど、楽しさあふれるミニバンを数多く生み出している。

 なかでもMPVは、ミニバンに「走りの楽しさ」を掛け合わせたクルマだ。

 ブレーキ径がRX-8と同等で、たっぷりとしたブレーキ容量を確保している点や、エンジンアンダーカバーを装着し、空力にもこだわる。居住性や空間機能を高めたくなるミニバンで、マツダは走りの性能を究極的に高めていった。

 トヨタ・ホンダ・日産などとは販売力に差があり、爆発的な人気は得られなかったが、クルマとしての完成度は高く、ユーザーからの支持も厚い。走りのイメージをSUVに移し、大成功しているマツダなだけに、もう一度、本気でミニバンを作ってほしいと切に願う。

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 高い実力を持ちながら、消えていったクルマは数知れない。時代やユーザーが理解しなかったのか、それともメーカーの諦めが早すぎたのか。取り上げてきた5台も、あと10年発表が遅ければ、その評価は大きく変わったはずだ。

 いつの時代も、メーカーが本気になって作ったクルマは魅力的である。記録を残せるクルマではなく、人々の記憶に残るクルマが、これからも数多く生まれていってほしい。

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