GRスープラRZ、RC350、AMG SLC43 あたりがライバル
この新型Zのライバルとなる、2ドアのFRスポーツカーといえば、国産車の中では、
・トヨタGRスープラの3L直6ツインスクロールターボ(B58)
・トヨタGR86&スバルBRZの2.4 水平対向4気筒NA(FA24型)
・マツダロードスターの1.5L直4NA(SKYACTIV-G 1.5)
・レクサスRC350の3.0L V6(2GR-FKS)
・RC300hの2.5L直4ハイブリッド(2AR-FSE)
・RC300の2.0L直4ターボ(8AR-FTS)、RC Fの5L V8 NA(2UR-GSE)
といったところが挙げられます。輸入車でいうと、
・メルセデスC180クーペの2L直4 NA(M264)
・メルセデスAMG C63クーペの4L V8ツインターボ(M177)
・メルセデスSLC180の1.5L直4ターボ(274M16)
・メルセデスAMG SLC 43の3L V6ツインターボ(M276M30)※受注生産のみ
・BMW 220クーペ&420クーペの2L直4ターボ(B48)
・BMW 840iクーペの3L直6ターボ、Z4の2L直4ターボ(B48)
・BMW Z4 M40iの3L直6ターボ(B58)
このあたりでしょう(EクラスクーペやCLSクーペ、AMG GTクーペにも2ドア後輪駆動はありますが、車格が大きく異なるため今回は除外)。MR(エンジンミッドシップ+後輪駆動)ではありますが、ポルシェケイマンもZのライバルとされてきました。
このなかで、新型Zのように、排気量3.0Lクラスかつ400ps級となると、
・GRスープラRZ/Z4 M40iのB58(最高出力387ps/最大トルク500Nm)
・レクサスRC350の2GR-FKS(318ps/380Nm)
・AMG SLC 43のM276M30(390ps/520Nm)
といったところになります。
シャープなレスポンスが可能なVR30DDTT
新型ZのVR30DDTTは、出力と燃費性能のバランスに優れた、ボア径とストローク長が同じスクエアエンジン。ツインターボによってレスポンスは良く、高速域でターボの効果を発揮する高速出力重視となっており、スポーツ走行向けのパンチの効いたエンジンです。
●VR30DDTTエンジン
・水冷インタークーラー付き3.0L V型6気筒ツインターボエンジン
・最高出力405ps/6400rpm、最大トルク475Nm/1600-5200rpm
・ボア/ストローク(mm):86 .0/86.0、直噴、圧縮比:10.3(ハイオク)、可変バルブ機構
低中速域が力強いトルク重視のB58型エンジン
GRスープラの最上級グレード「RZ」に搭載のB58型は、BMW製のエンジンです。ボアに対してストロークが長いロングストロークのため、低中速域が力強いトルク重視のエンジンです。
VR30DDTTと類似の先進技術を採用していますが、可変動弁機構のバルブトロニックはBMW独自の技術です。日産のVTCがカムの位相をずらす制御に対して、バルブトロニックはバルブリフトの制御を行うので吸入空気量をより広範囲に精度良く制御することが可能。
B58型エンジンは、スープラの兄弟車Z4はもとより、M240iスポーツやM240iクーペなどにも搭載されています。スープラはBMWとの共同開発車であったため、直6エンジンを得意とするBMW製のB58エンジンを採用したという経緯もあります。
●B58型エンジン
・水冷インタークーラー付き3.0L 直列6気筒ツインスクロールターボエンジン
・最高出力387ps/5800rpm、最大トルク500Nm/1800-5000rpm
・ボア/ストローク(mm):82.0/94.6、直噴、圧縮比:11.0(ハイオク)、可変バルブ機構
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